オリンパス、通期売上高予想を上方修正
[東京 6日 ロイター] オリンパス(7733.T: 株価, ニュース, レポート)は6日、2010年3月期の連結売上高予想を上方修正し、従来の9000億円から9200億円に引き上げたと発表した。連結子会社ITX(2725.OJ: 株価, 企業情報, レポート)の携帯電話販売事業が寄与する。
一方で、営業利益予想は事業環境が不透明だとして従来の590億円を据え置いた。トムソン・ロイター・エスティメーツによる主要アナリスト12人の予測平均値566億円を4.2%上回っている。 今期に入って子会社のITXが、ソニーとパナソニック(6752.T: 株価, ニュース, レポート)の関連会社から携帯電話販売事業を買収して販売網を拡大しており、通期売上高予想を押し上げる。一方で、営業利益予想を据え置く理由について会見した川又洋伸取締役は、為替の動向や事業環境の先行きが不透明なほか「上期は費用発生に慎重だったが、下期は将来を見据えて経費を使うことを考えている」ことを指摘した。
ITXの携帯端末販売を中心とする情報通信事業の2010年3月期の売上高は2080億円(前年同期1529億円)、営業利益は45億円(同16億円)を計画。主力の内視鏡を中心とする医療事業の売上高は3500億円(同3838億円)、営業利益は735億円(同750億円)を計画している。
また、デジタルカメラを中心とする映像事業の売上高は1900億円(同2244億円)、営業損益は50億円の黒字(同51億円の赤字)になる見込み。4―9月期のデジタルカメラの販売は前年比28%減の380万台となり、計画の430万台を下回った。新発売のレンズ交換式の小型一眼レフカメラは好調だったが、コンパクトカメラの販売が振るわなかった。このため通期の販売計画を従来の1030万台から980万台に下方修正した。
川又取締役によると、上期のデジタルカメラの販売単価は前年比10%以上減少したが「下落率は期初の見込みより小さい。在庫管理を徹底し、新製品が出るまでに売り切っているため、値段を下げて処分売りはしていない」という。下期の為替レートの想定はドル/円を90円、ユーロ/円を125円に見直した。
4―9月期の連結業績は売上高が前年比18.7%減の4354億円、営業利益が同11.2%減の285億円だった。為替が円高に振れたことや分析機事業を売却したことが減収減益の要因だが、ITXの売り上げ拡大や、デジカメ事業の採算改善、内視鏡事業の経費抑制などが寄与して期初計画は上回った。純利益は、分析機事業の売却益を特別利益に計上し、前年比10倍の361億円だった。
(ロイター日本語ニュース 村井 令二)
© Thomson Reuters 2009 All rights reserved.


