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ユーロ圏金融・債券市場・終盤=独10年債利回りが過去最低の1.542%、ギリシャのユーロ圏離脱懸念の高まりで
2012年5月8日 / 17:37 / 5年前

ユーロ圏金融・債券市場・終盤=独10年債利回りが過去最低の1.542%、ギリシャのユーロ圏離脱懸念の高まりで

      (カッコ内は先物が欧州市場の前営業日終値比、現物が前営業日終盤)
             先物               現物利回り
3カ月物ユーロ(6月限)  99.360  (‐0.035)  0.081(0.080)
独連邦債2年物                                0.094(0.107)
独連邦債10年物(6月限) 142.48  (+0.66)     1.546(1.610)
独連邦債30年物                             2.257(2.307)
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 [ロンドン 8日 ロイター] 8日のユーロ圏金融・債券市場では独10年債利回り
が過去最低を更新した。週末のギリシャ総選挙で財政緊縮化を進めてきた連立与党が敗北
したことで、同国がユーロ圏を離脱するとの懸念が高まるなか、安全資産とされる独連邦
債の買いが膨らんだ。
 独連邦債10年物DE10YT=TWEB利回りは6ベーシスポイント(bp)低下し1.542
%となり、過去最低を更新。独連邦債先物FGBLc1は142.55と、過去最高値を更新
した。
 ただ市場では、価格水準を踏まえると上昇ペースは鈍化していくとの見方が出ている。
また、9日の独連邦債5年物の入札で、利率が過去最低水準にあるなか需要が低迷した場
合も、価格上昇に歯止めがかかる可能性がある。
 
 ギリシャ総選挙を受け、同国がこれまでに合意された支援を受け続けることができるの
か懸念が高まってはいるものの、債券市場はパニック状態には陥っていない。
 市場関係者は「リスクオフ・モードであることには変わりないが、悪材料の多くは織り
込み済みとなっている」と指摘。「市場参加者の多くは、ギリシャについて、すでに諦め
ている。ギリシャが独自路線を歩むことを選んだ場合、欧州はこれまでよりも強固な存在
として立ち上がるのか。こうしたことについて考える必要が出ている」と述べた。 
 ギリシャ問題で債券市場が波乱に陥っていないことを反映し、10年物のイタリア国債
IT10YT=TWEBとスペイン国債ES10YT=TWEBの利回りは、6%近辺と高止まりしてはいる
ものの、おおむね横ばいで推移した。
 
 この日に行われたオランダとオーストリアの国債入札は、安全資産に資金の流れが向か
っている市場環境の恩恵を受け、順調にこなされた。
 ただ、発行規模が比較的小さかったうえ、これまでの入札と同様に国内投資家からの強
い引き合いがみられたことから、9日の独連邦債入札も順調にこなされることが示されて
いるわけではないとの見方が出ている。
 
 市場では、フランスのオランド次期大統領が、欧州の政策の主軸を緊縮財政から成長支
援にどの程度シフトさせることができるか、注目を集めている。
 ロイズのストラテジスト、アキレアス・ゲオルゴロポウロス氏は、オランド氏と、緊縮
財政策を推し進めてきたドイツのメルケル首相との初会談が行われるまで、成長支援と緊
縮財政の両立方法について市場の模索は続くと予想。ただ、市場には具体的な情報が必要
とし、「具体的な話が出てくるまで、独連邦債利回りは低下を続ける」との予想を示した。

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