Reuters logo
UPDATE1: クレジット市場動向=CDSシリーズ17が連日の最高値更新、ギリシャ政局混迷を警戒
2012年5月8日 / 07:15 / 5年前

UPDATE1: クレジット市場動向=CDSシリーズ17が連日の最高値更新、ギリシャ政局混迷を警戒

<対国債スプレッド>  政保債(地方公)10年 2.0─3.0bp 銀行債(みずほ)5年 19─20bp 地方債(都債) 10年 3.0─4.0bp 電力債(東電)10年 ─ ─ ─bp --------------------------------------------------------------------------------  [東京 8日 ロイター] クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)市場で、指 標となるiTraxxJapanシリーズ17ITJJP5Y=GFは一段とワイドな水準で取引 された。プレミアムは一時197ベーシスポイント(bp)を付け、シリーズ17として 連日の最高値更新となった。ギリシャ総選挙で与党が過半数割れとなったことで、ギリシ ャの不安定な政治に対する警戒感が高まったことがワイド化の背景。新政権が誕生するま での政治空白を懸念する声が出ているが、再選挙の可能性も高まりつつある。   CDS市場で、指数のシリーズ17のプレミアムは午前に191bp、193bp、 192.5bp、午後に194bp、196bp、197bpとワイド基調をたどった。 197bpはシリーズ17としての最高値で、前日の高値(192.5bp)を5bp程 度上回り、連日の最高値更新となった。前指標のシリーズ16までさかのぼると、1月中 旬以来、4カ月ぶりの高値圏となる。   ワイド化の勢いが止まらないのは、ギリシャの議会選挙における与党の大敗が想定以上 に不安を掻き立てたこと。新たな連立を模索する状況にあるが、財政再建の方針をめぐり 政局は混迷。政治空白が生まれ、再選挙の可能性も高まっている。財政再建路線の修正に とどまらず、最悪の場合にはユーロ離脱、国家破綻もあり得るとしてギリシャの信用不安 が再燃している。   ギリシャ総選挙で第1党に立った新民主主義党(ND)のサマラス党首は7日、大統領 の要請を受けて取り組んでいた連立政権の樹立に失敗したとして、委任を大統領に返上し たことを明らかにした。サマラス党首の連立樹立断念を受け、今後は第2党に食い込んだ 急進左派連合が連立協議を行うが、先行きは不透明。第3党のPASOKが連立協議を担 当するが、それでも新政権を樹立できない場合には、数週間以内に再度、総選挙が実施さ れることになる。    そもそも、政権与党が過半数を取れるかもしれないとの楽観的な見方と過半数割れもあ るとの悲観的な見方があったが、蓋(ふた)を開けてみれば本当に過半数を維持できなか った。3月に債務交換によって第2次支援が決まったが、わずか2カ月も経たないうちに 信用不安が再燃。ギリシャ債務をめぐる問題はいったん決着したはずだったが、与党大敗 に伴う政局混乱が市場の不安心理を高める結果につながったという。    第一生命経済研究所・経済調査部主席エコノミストの田中理氏は「再選挙の可能性はか なり高い。ギリシャの政局混乱は6月あるいは7月ぐらいまで長期化することを視野に入 れなければならないのではないか」と指摘したうえで、「再選挙後に、新民主主義党(N D)あるいはギリシャ社会主義運動(PASOK)のどちらでもいいが、議席を少し上積 みして過半数を取れれば、これまでの暫定政権と同様にタッグを組んで緊縮プログラムを 実行する路線に戻れる。しかし、民意を反映して反緊縮に傾くようだと、緊縮プログラム の見直し機運が高まり、財政支援が打ち切られるとか、ユーロ離脱とかの不安がより現実 味を帯びてしまう」(田中氏)との見方をしている。   <パナソニックなど個別銘柄CDSもワイド>    個別銘柄もワイドな出合い。プレミアムは商船三井(9104.T)<0#9104=JFI>が230bp、 パナソニック(6752.T)<0#6752=JFI>が245bp、みずほコーポレート銀行<0#8310=JFI> ドル建て劣後が285bp、東京ガス(9531.T)<0#9531=JFI>が52bpと54bp、三井 住友海上火災保険<0#8752=JFI>が82bpとワイドな水準となったほか、東芝(6502.T) <0#6502=JFI>は285bpと高止まり。  気配もワイド化の方向。シャープ(6753.T)<0#6753=JFI>が435─530bp、ソニー (6758.T)<0#6758=JFI>が310─350bpのほか、新日本製鉄(5401.T)<0#5401=JFI>と JFEスチール<0#5403=JFI>には各185bpビッドが観測された。   日本ソブリン(ドル建て)には98─101bpと、ややワイド気味の気配が出ていた。   <CP発行総額は2900億円程度>      CP市場の発行総額は2900億円程度となった。a1+格の鉄鋼が260億円(6月 下旬期日、0.109%付近)、a1+格(格下げ方向の見直し中)の電気機器が600 億円(6月下旬期日、0.121%付近)、a1格のガラス・土石製品が100億円 (11月上旬期日、0.111%付近)などの発行が観測された。発行レートは横ばい。    (ロイターニュース 片山直幸)

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」
0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below