Reuters logo
WRAPUP1: スペイン国債入札は利回り上昇、債務危機再燃の可能性
2012年4月4日 / 22:47 / 6年後

WRAPUP1: スペイン国債入札は利回り上昇、債務危機再燃の可能性

 ◎スペイン国債入札、調達額は目標下限で投資家の失望誘う

  

 ◎利回りは前回入札時から上昇

 

 ◎ドラギECB総裁、各国政府に改革実行を求める

 [マドリード/リスボン 4日 ロイター] スペインが4日実施した国債入札は、利回りが前回から大幅に上昇し、欧州債務危機が再燃するとの懸念が広がった。

 調達額は26億ユーロと目標の下限近くとなった。ただ政府の赤字削減能力や財政状況をめぐる警戒感が強い中、欧州中央銀行(ECB)による大量の流動性供給が一定の下支えとなった。

 2020年償還債の利回りは5.338%と予想の5.2%を上回ったほか、前回9月の入札時の5.156%から上昇した。

 2015年償還債は、平均利回りが2.890%で、前回3月15日の2.440%から上昇した。ただ、アナリスト予想(約3.1%)は下回った。

 2016年償還債の平均利回りは4.319%。前回は3.376%、アナリスト予想は3.95%だった。

 

 デギンドス経済相は、利回りの上昇は欧州経済が景気後退(リセッション)入りする可能性があるとの投資家の警戒感の表れとの見方を示した。

 さらに、スペイン政府が財政を管理できないとの懸念が経済にとり最大のリスク、との見方を示した。

 政府は2012年の財政赤字を対国内総生産(GDP)比で5.3%にまで削減し、2013年にはさらに3%にまで縮小することを目指している。

 同経済相は「スペイン経済にとり最大のマイナス影響やリスクは、財政が持続不可能との見方だ。5.3%という目標は非常に重要だが、3%という目標はさらに重要だ」と強調した。

 

 ラホイ政権は3月初め、2012年の財政赤字削減目標を緩めた。それ以降、スペインのリスクプレミアムは大幅に上昇した。

 政府は2012年予算案で270億ユーロの歳出削減を見込んでいると明らかにしているが、投資家の警戒感は依然強い。

 スペインとイタリアのクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)は上昇。スペインの10年債利回りは約25ベーシスポイント(bp)上昇し、5.7%となった。

 欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は理事会後の記者会見で、スペインとイタリアのリスクプレミアムについて質問された際「市場は政府に実行するよう求めている」と述べ、直接スペインに言及はしなかったものの、投資家は一部の国で着手された経済の構造改革や財政再建を好感しているが、まだ目標は達成されていない、との見方を示した。

 スペイン国債の入札を受け欧州株.FTEU3は下げ幅を拡大、前日比2.1%安で終了した。ユーロも対ドルEUR=で3週間ぶり安値をつけた。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」
0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below