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来週のクレジット市場=CDSはワイド化とタイト化の綱引き、企業決算を注視
2012年11月2日 / 08:47 / 5年前

来週のクレジット市場=CDSはワイド化とタイト化の綱引き、企業決算を注視

<対国債スプレッド>  政保債(地方公)10年 2.0─3.0bp 銀行債(みずほ)5年 14─15bp 地方債(都債) 10年 3.0─4.0bp 電力債(東電)10年 ─ ─ ─bp --------------------------------------------------------------------------------  [東京 2日 ロイター] 来週のクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)市場 では、ワイド化圧力とタイト化圧力がきっ抗していることから、その綱引きとなる見通し。 パナソニック(6752.T)<0#6752=JFI>のように想定外となる収益悪化の決算が発表されれば、 一気にワイド化の流れが強まる可能性がある。一方、底堅い米経済指標を背景とした株高 に加え、これまでのワイド化しすぎたポジションを閉じようとする需給要因からはタイト 化の流れになるのではないかとの見方も出ている。   CDS市場で、指標となるiTraxxJapanシリーズ18ITJJP5Y=GFは下限が 200ベーシスポイント(bp)をやや割り込む水準、上限が210bp超と、レンジを 形成した動きが続いている。「パナソニックのようなケースが起きないにせよ、決算発表 はまだまだ警戒しなければならない」(外資系証券)ことから、さえない決算が指数のプ レミアムを押し上げる要因になるという。もっとも、ここまで収益悪化のインパクトが大 きくなる企業は少ないとみられ、多少の悪化ならば反応したとしてもその影響は限定的で はないか、との指摘も出ている。   タイト化圧力に関しては、底堅い経済指標を背景に米経済に対する明るい見方が出てい ること。株価が堅調に推移すれば、シリーズ18は米CDSのタイト化に連動する可能性 があるという。11月6日の米大統領選選挙が終わるまでは動きにくくなるが、このイベ ントが終了すれば経済指標に再び目が向きやすくなり、堅調な指標が出ればタイト化余地 が広がるのではないかと予想する市場関係者もいる。   個別は電機を中心に自動車、海運、紙など引き続き、業績の悪化した銘柄に取引が集ま りそうだ。大幅にワイド化した後だけに、「よほどの悪材料が飛び出さない限り、緩やか ながらもタイト化余地を探るのではないか。年内の取引を考えた場合、クリスマス休暇に 入る海外投資家がワイド化のポジションを閉じる時期に差し掛かる」(市場関係者)とい う。クレジット・リンク債の組成もタイト化を促す材料になりそうだ。   注目される9月中間決算は5日のトヨタ自動車(7203.T)<0#7203=JFI>、6日の日産自動 車(7201.T)<0#7201=JFI>、7日の日本製紙グループ本社3893.T<0#3893=JFI>、9日の新 日鉄住金(5401.T)<0#5401=JFI>などだ。    <社債市場はパナソニック・ショックが尾を引く>   一般債市場では、大幅な赤字決算見通しとなったパナソニックのショックが尾を引きそ うで、業績悪化銘柄の警戒感が続く見通し。パナソニックの決算を契機に銘柄選別が進み、 これまで以上に運用対象となるか否かのニ極化が際立つ可能性があるという。   パナソニックは10月31日に2013年3月期の連結当期損益(米国会計基準)予想 が500億円の黒字から7650億円の赤字へと大幅下方修正を発表。「市場は想定外の 悪さに動揺。売りが殺到した」(市場筋)という。業績の悪さはある程度予想していたも のの、「中間決算期に減損処理、繰延税金資産の取り崩しまで踏み込むケースが少ないだ けに、この時期に発表したこともサプライズだった」(国内金融機関)との指摘が出てい た。  みずほ証券の金融市場調査部チーフクレジットアナリスト、香月康伸氏は「パナソニッ クは社債発行残高が9300億円もあり、ユーティリティを除くとコーポレートでは最大 の発行体。格付けの動きも見極めなければならないため、需給が落ち着くには若干の時間 が必要」と述べた。   一方、社債市場が一部銘柄・セクターの信用リスクへの警戒から荒れ模様になったが、 信用リスクをさほど意識しなくて済む政府保証債・地方債には社債からの逃避資金が流れ 込みやすくなっている。堅調な展開から、スプレッドのタイト化に拍車がかかっていると いう。              <SBで日本電産など、サムライ債で現代キャピタルが起債へ>   来週の起債市場では、9月中間期決算発表が継続することから、社債(SB)は起債し にくい状況にあるが、決算発表を終えた企業が徐々に起債の準備に入る見通し。目下、起 債を準備しているのは、SBで日本電産6594.OS(期間5年・7年・10年、発行額各 400億円以上・200億円以上・100億円以上で総額1000億円規模)、J.フロ ント リテイリング(3086.T)(3年・5年、各100億円程度)など、サムライ債(円建 て外債)で韓国自動車大手の現代自動車(005380.KS)の子会社現代キャピタル・サービシ ズ(1年6カ月・2年、未定)、JBIC保証付私募債のインドネシア(10年、未定)、 財投機関債で鉄道建設・運輸施設整備支援機構<0#1295=JFI>(4年・10年、各270億 円・140億円)などだ。   政府保証債は預金保険機構<0#0942=JFI>(4年、1000億円)が5日、高速道路機構 <0#0905=JFI>(20年、300億円)が7日にそれぞれ入札を行い、利率など発行条件を 決める方向にある。地方債は定例債の起債が相次ぐという。                          (ロイターニュース クレジットマーケットチーム)

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