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長期金利に上昇圧力、厳しさ増す外部環境で海外勢の売り仕掛けに警戒=今週の円債市場
2012年3月18日 / 22:37 / 6年前

長期金利に上昇圧力、厳しさ増す外部環境で海外勢の売り仕掛けに警戒=今週の円債市場

 [東京 19日 ロイター] 今週の円債市場は、価格変動(ボラティリティ)が大きい不安定な相場展開が見込まれている。米景気をめぐる楽観論などを背景にした米債安・円安・株高の進行で円債を取り巻く外部環境は厳しさが増しており、流動性が高い先物を中心に海外勢の売り仕掛けが警戒される。10年最長期国債利回り(長期金利)は昨年12月に付けた1.090%を上回る場面もありそうだ。一方で、来年度の債券運用を見据えた国内勢による現物買いが予想され、海外勢の先物売りと国内勢の現物買いが交錯する場面もありそうだ。

 国債先物6月限の予想レンジは140.50円─141.90円。

 10年物最長期国債利回りの予想レンジは1.100%─1.000%。

 長期金利は15日の取引で1.060%と2011年12月5日以来、約3カ月半ぶりの水準に急騰。欧州債務危機が最悪期を脱したとの見方から市場心理がリスクオンに傾く中、米景況感改善で米連邦準備理事会(FRB)の量的緩和第3弾(QE3)への期待が後退。米金利上昇で日米金利差拡大の思惑から円安・株高が進展した。一方で円債市場は、海外勢が先物のロングポジションを解消する動きが出たことをきっかけに急落した。

 株価が欧州信用問題や世界的な景気減速懸念を背景にした下落局面からのショートカバーの領域から、「マクロ改善を織り込む次のフェーズに移行した」(外資系証券)との声も聞かれる。一段の米金利上昇、円安、株高が進展するようだと、海外勢が再び国債先物に売り圧力を強める可能性があるとして警戒感が強い。特に、週前半は飛び石連休で流動性が低下する可能性があるため、「仕掛け的な売りが出れば、相場の振幅が大きくなりやすい」(国内金融機関)という。

 一方で、日米欧の中央銀行が供給した過剰な流動性が原油などの商品価格を押し上げる副作用をもたらしている。「ガソリン価格が上昇するなど、原油高による景気下押しなどの悪影響が意識され始めた」(国内金融機関)として、株高の持続性に懐疑的な見方が出ている。国内勢は決算期末を控え、ポジションを大きく動かしにくいが、国債大量償還を迎える21日以降は資金余剰感が強まるだけに、水準感が働けば打診的な買いも入りそうだ。「預貸ギャップの拡大に伴う強い運用にニーズもあり、相場が大きく崩れる展開は想定しにくい」(国内証券)との声も出ている。

  (ロイターニュース 星 裕康)

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