Reuters logo
再送:長期金利0.8%台に上昇も、米大統領選をにらみ波乱含み=来週の円債市場
2012年11月2日 / 08:22 / 5年前

再送:長期金利0.8%台に上昇も、米大統領選をにらみ波乱含み=来週の円債市場

*本文の一部を修正して再送します。

 [東京 2日 ロイター] 来週の円債市場は波乱含みの展開が予想されている。民主党のオバマ大統領と共和党のロムニー候補が大接戦を演じている6日の米大統領選を受けた米国市場の動向に大きく左右されそうだ。オバマ大統領が再選を果たせば、現行の金融政策が維持されるとの見方からひとまず安心感が広がる可能性がある。しかし、量的緩和政策を強く批判するロムニー候補が勝利すれば、一時的に米金利が上昇する可能性がある。外部環境が悪化するようだと投機的な売り圧力も予想され、10年最長期国債利回り(長期金利)は0.8%台に水準を切り上がるとの見方が出ている。

 

 国債先物12月限の予想レンジは143.50円─144.30円。

 10年物最長期国債利回りの予想レンジは0.830%─0.755%。

 

 10月以降、長期金利が0.755─0.795%の狭いレンジでこう着感を強めてきた円債市場。しかし、今週に入り国債先物のオプション取引でプット(売る権利)の買いが増加。「米債先物と整合的な動きとなっており、相場先行きに弱気な見方が台頭しつつある。先物や長期ゾーンは割高感があるだけに、売り材料が顕在化すれば大きく売られる可能性も否定できない」(国内金融機関の債券関係者)という。

 

 みずほインベスターズ証券・チーフマーケットエコノミストの落合昂二氏は「オプションはプットサイドで盛り上がり、投機的なポジションが入り始めている可能性がある。その根っこにあるのは円先安観。日本の貿易赤字、国内政治リスク、欧州債務危機の緩和、中国景気の底打ちの可能性など、さまざま要因が絡み合っているのではないか」とみている。

 

 来週注目の最大材料は米大統領選挙だ。1日公表されたロイター/イプソス調査によると、オバマ大統領と共和党のロムニー候補は支持率で依然互角の情勢。結果は投票当日の最後の最後までもつれる可能性がある。

 

 オバマ大統領が再任し、上下院のねじれ現象が解消しなかった場合、政治停滞が長期化。ロムニー氏であれば「小さな政府」を志向し、規制緩和・成長を促進。「ざっくりマクロ政策で言えば、オバマ大統領ならリスクオフ、ロムニー氏ならリスクオンの構図」(国内証券)という。ただし、ロムニー氏は量的緩和策を強く批判。バーナンキFRB議長の再任に否定的な見方を示している。「短期的に早期の金利正常化への思惑や強力な時間軸の揺らぎが生じるようだと、債券や株式もいったん売りで反応するのではないか」(国内金融機関)として、大統領選後の市場動向について思惑が交錯している。

 

 もっとも、どちらの候補が勝利したとしても「取り組むべき目先の課題として「財政の崖」問題が立ちはだかり、財政政策の機動性が低下する中では、マクロ経済政策における方向性を示しながらも、実際に政策を選択する余地は限られる」(投信)との声がもある。いずれにせよ、米大統領選を受けたドル・米株・米債の反応が円債相場の方向性を決定づけるとの見方が出ている。

 

 国内でも特例公債法案の行方が焦点。自民党などは特例公債法案の審議に応じる姿勢を示しているため「円債市場のメーンシナリオは法案成立の方向に傾いている」(国内証券)という。しかし、法案未成立なら12月以降の国債入札が停止となり、相場のボラティリティが高まるとの懸念もある。「国会審議や与野党協議の行方を見守ることになるが、解散含みで政局が混乱する可能性もある」(同)として、相場の不透明要因だ。

 

 入札は6日の流動性供給に続いて、8日の40年債がある。40年債は発行額が4000億円程度と少額で、イールドカーブが傾斜化しているため、無難な入札結果になる見通し。

 

  (ロイターニュース 金利マーケットチーム)

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」
0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below