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特集アベノミクス

衆院選、自公で300議席超える圧勝 立憲は躍進し希望と明暗

第48回衆院選は、自民党単独で「絶対安定多数」の261議席を大幅に上回り、公明党と合わせ300議席を超える圧勝となった。一方、政権交代を訴えた希望の党は公示前勢力を下回る公算で、東京、大阪で連携した日本維新の会も伸び悩み。対照的に立憲民主党は躍進し、野党第1党になる可能性が高まっている。

首相、経済危機なければ増税

 安倍晋三首相(自民党総裁)は22日夜、衆院選投開票を受け、テレビやラジオ各局の番組に相次いで出演した。2019年10月に予定される消費税率10%への引き上げに関し、リーマン・ショック級の経済危機がない限り、実施する考えを強調した。森友、加計学園問題については今後も丁寧に説明する意向を示した。

民進離党の山尾氏が3選

 国会論戦で安倍晋三首相を厳しく追及し、知名度を上げた山尾氏。民進党の幹事長に内定していたが、疑惑報道を受け9月に党を離れた。選挙戦では「やましいことは一切ない」と一貫して疑惑を否定し、子育て施策の充実を強調した。

「長靴」発言、自民の務台氏敗北

 台風被害に遭った岩手県視察で長靴を持参せずに職員におんぶされる姿や、「長靴業界はだいぶもうかった」との失言で批判を浴びた務台氏は、おわび選挙を展開。後援会回りや個人演説会を繰り返したが、信頼回復は難しかった。

「皆さんのおかげ」と金田勝年氏

 激戦となった秋田2区を制した自民党前職の金田勝年氏(68)は22日夜、秋田県能代市の事務所に集まった100人超の支持者を前に「皆さんのおかげでこの結果を得られた。こんなにはらはらした選挙は初めてだった」と述べ、ほっとした表情を見せた。

共産、公示前21議席から減少か

 共産党は公示前の21議席から大きく減らしそうだ。新たに結成された希望の党や立憲民主党との間で、安倍政権への批判票が分散したため。野党共闘優先で立憲民主などとの競合を避け、多くの小選挙区で候補を取り下げたことで、比例代表への影響も懸念される。

暴行問題の豊田氏の落選確実

 公示直前に「どん底から再出発させていただきたい」と出馬を決意。自民、希望、共産、維新の各党が候補を擁立する混戦模様の中、連日の街頭演説で無党派層への浸透を図った。しかし、業界団体の大半が自民新人の穂坂泰氏の支援に移るなど支持者離れが止まらず、苦戦を強いられた。

自民分裂山梨2区は堀内氏勝利

 自民党の分裂選挙となった山梨2区では、無所属前職の堀内詔子氏が、自民党に復党した無所属前職の長崎幸太郎氏を破り、3選を決めた。

自民が過半数、安倍政権継続

 第48回衆院選は22日に投票、即日開票された。自民党は定数465の過半数(233以上)となり、安倍政権の継続が確実となった。公明党と合わせた連立与党で国会運営を主導できる絶対安定多数(261)を確保した。希望の党は伸び悩み、公示前の57議席前後の可能性がある。立憲民主党は34議席を固め、公示前の16議席から倍以上に躍進。安倍晋三首相(自民党総裁)は11月1日にも特別国会で第98代首相に指名され、第4次安倍内閣が発足する運びだ。