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被災首長9割超「救助支障出ず」 2016年 05月 28日

 大規模災害などの際に国に権限を集中させる「緊急事態条項」に関し、東日本大震災の被災3県の知事と市町村長計42人の9割超が、発生当初の人命救助や復旧は条項がなくても支障が出なかったと考えていることが28日、共同通信のアンケートで分かった。人命救助に限れば「支障があった」はゼロ。条項は自民党が憲法改正草案に新設を明記し、安倍晋三首相も重要視するが、被災首長と必要性の認識が大きく隔たることが示された。記事の全文

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+シーベルト
放射線が人体に及ぼす影響を表す単位。1シーベルトは1000ミリシーベルト、または100万マイクロシーベルトに換算される。人間が1年間に浴びる放射線の量は、世界の平均で2.4ミリシーベルトとされる。またシーベルトは一定期間内に浴びた放射線量を示す。そのため「毎時」2.4ミリシーベルトといえば、通常1年間に浴びる放射線量を1時間で浴びる、ということを表している。100ミリシーベルトを超えると健康に影響が出るとされ、2000ミリシーベルトで20人に1人の割合で死に至る可能性があり、7000ミリシーベルトを超えると100%の確立で死亡するといわれている。1999年に発生した東海村のJCO事故で死亡した作業員の被ばく量は、6000~1万6000ミリシーベルトだったと推定されている。
+シルトフェンス
海洋汚染の原因となる汚濁水が流出・拡散するのを防ぐために水中に設置されるカーテン状の仕切り。汚濁原因となるシルト(細かな土粒子)に対するフェンスという意味。国際オリンピック委員会(IOC)総会で、安倍首相が述べた「(汚染水の)影響は港湾内0.3平方キロメートルの範囲内で完全にブロックされている」という発言の根拠となっているが、後日、菅義偉官房長官は海水を完全に遮断することはできないという見解を示した。
+ストロンチウム
放射性ストロンチウムはウランが核分裂する際に人工的に作られる放射性物質。同様の物質にはヨウ素131、セシウム137などがある。カルシウムと似ているため、人間の体内に入ると骨の中に取り込まれ、長時間放射線を出し続けるとされる。ストロンチウム90の半減期は29年。一方、ストロンチウム89の半減期は約50日と短く、医療現場でも利用されている。
+セシウム137
ヨウ素131同様、放射線を発する放射性物質。放射線量が半減する半減期は、ヨウ素131の8日に対し、セシウム137についてはおよそ30年と長い。水溶性のため、体内に入ると血液の流れに乗って体中に行き渡り、内部被ばくを起こす可能性がある。体内に入ると70日程度の半減期となる。
+トリチウム
水素の放射性同位元素。三重水素とも呼ばれ、低エネルギーのベータ線を放出する。半減期は約12.3年。トリチウムは気体や液体、有機物に入りこんで広がりやすい反面、分離・濃縮が困難で体内に取り込まれても蓄積しにくいとされる。他の放射性同位体に比べ人体影響は非常に低いとの見方があり、これまでも原子炉の核反応で生成したトリチウムの一部は大気圏や海洋へ管理しながら放出されている。海への放出について国の法定基準は1リットル当たり6万ベクレルだが、汚染水漏れが起きたタンク近くの観測井戸ではそれを超えるトリチウムを検出。東京電力は2011年5月から13年7月までに、20兆から40兆ベクレルのトリチウムが海へ流出したと試算している。政府は多核種除去設備(ALPS)により処理された汚染水を薄めて海洋へ放出する計画だが、ALPSでもトリチウムの除去はできない。
+プルトニウム
自然界にはほとんど存在しない放射性物質できわめて高い毒性を持つ。原子炉燃料のウラン238が中性子を吸収してプルトニウム239に変化する。酸化物の粉じんを吸入すると肺に沈着しやすく排出されにくい。また半減期(放射能が半分になるまでの期間)は、もっとも長いプルトニウム239でおよそ2万4千年と、長期間にわたり放射線を出し続ける。
+ベクレル
放射線・放射能を表す単位。放射性物質が発する放射能の量を示す。一方、人間が放射線を浴びたときの影響を表す単位は「シーベルト」という。
+ヨウ素131
ヨウ素には自然界に存在するものと、人工的に生成されるものがあり、ヨウ素131はウランが核分裂した際に発生する。人は体内で甲状腺ホルモンを生成するためにヨウ素が不可欠だが、放射性のヨウ素131が体内に取り込まれると甲状腺にたまり、甲状腺がんの発生リスクが高まる。ヨウ素131の放射線量は約8日で半減する。

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