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〔アングル〕中国、EV技術の開発拠点に 海外メーカーが相次いで進出
2017年4月20日 / 06:46 / 7ヶ月後

〔アングル〕中国、EV技術の開発拠点に 海外メーカーが相次いで進出

[上海 19日 ロイター] - 中国は電気自動車(EV)技術の開発拠点として存在感を強めており、海外メーカーが中国でEVの研究・開発を行う例が増えている。自動車メーカー幹部が上海国際自動車ショーで語った話から明らかになった。

海外メーカーはこれまでも長年、中国で自動車を生産してきた。しかし、環境汚染に頭を悩ます中国がEV開発の促進に力を入れていることから、最近は中国に開発拠点を設ける動きが加速。自動車産業の将来を左右するEV技術で中国が世界をリードする可能性が高まっている。

フォルクスワーゲン(VW)のブランドチーフ、ヘルベルト・ディッセ氏は自動車ショーの合間、ロイターに「中国がEVの主要市場になることを確信している」と述べた。

世界の自動車メーカー各社は長年、EVのコスト削減につながる「規模の経済」を十分に実現できずにいた。そのため、EVは高額になりやすく、消費者の人気がそれほど盛り上がらない一因になっている。

こうした状況の中、中国がいわゆる「新エネルギー車」の販売拡大を自動車メーカーに対して義務付ける計画を打ち出したことによって、中国でEVを開発する強力なインセンティブが出来上がったのだ。

これは中国経済の押し上げにつながる一方で、米国やドイツ、日本など伝統的な自動車生産国には打撃になる可能性がある。UBSのアナリストは、EVへのシフトによって、サプライヤーには1000億ユーロ(約1070億ドル)の収入機会がもたらされると試算している。

VWのディッセ氏は「中国は補助金などを通じてEV技術への投資を促している。中国政府がEVに力を入れていることは明白」と話す。

マネジメントコンサルティング会社のマッキンゼーによると、2016年には87万台のEVが生産されたが、そのうち43%が中国で生産された。ドイツと米国のシェアは、それぞれ23%、17%だった。

<中国、EVで世界をリード>

BMW「i8」やボルボ「XC90」に部品を供給するエンジニアリンググループ、GKNは、中国は2018年以降、同社の電気ドライブラインの世界的な生産ハブとなり、2025年までには「eドライブ」の生産規模が年間100万にまで拡大するとの見通しを示した。

GKNは、中国の合弁会社SDSを通じて、2018年には中国の自動車メーカー向けに電気トランスミッションの生産を開始。また、その1年後には、ある欧州企業の小型車プラットフォーム向けに、電気モーターやインバーター、車軸、ギアボックスを納入するとしている。

GKNドライブラインのフィル・スウォッシュ最高経営責任者(CEO)によると、自動車メーカー4社がGKNの電気モーターの購入に同意。これらのモーターは、中国で最初にロールアウトする、という。

スウォッシュCEOはロイターのインタビューで「当社はこれまで、eドライブ向けの技術を中国の外から輸入していたが、今では中国が先導している。最新技術を最初にローンチするのは中国になるだろう。これは当社の30年の歴史において、初めてのことだ」と語った。

中国での生産能力拡大という点では、これまでBMWやVW傘下のアウディに後れを取っているダイムラーも、北京でのEV版「メルセデスベンツ」の生産に向けて準備を進めている。

メルセデス部門はこの2、3年の間に、中国での研究開発(R&D)の規模を3倍以上に拡大しており、人員は700人に増えている。

(Edward Taylor記者、Joseph White記者)

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