May 15, 2020 / 3:10 AM / 3 months ago

〔チャイナマネー〕中国医療株が人気、今年の株式資金調達は過去最高

[香港 15日 ロイター] - 新型コロナウイルスの世界的大流行を受けて中国の医療・バイオ技術企業への関心が高まり、これらの企業は今年これまでに株式資本市場で過去最大の68億ドルを調達した。

中国では人口高齢化と中所得層の拡大を背景に医療支出が増えると見込まれており、医療関連株は以前から人気だった。しかし新型コロナの感染拡大を機に、政府がこのセクターへの投資をさらに増やすとの期待が高まった。

米中の公式データによると、中国の医療支出は2018年時点で国内総生産(GDP)の6.6%にとどまり、米国の17.7%を大幅に下回っている。

プライベートエクイティ企業、ロイヤル・バレー・キャピタルのアンディー・リン氏は「新型コロナ問題の後、政府も社会も医療制度への支出を大幅に増やし、業界を潤すだろう」と話す。同社はワクチンや検査キット関連の企業への投資を狙っている。

リフィニティブのデータによると、中国のバイオ企業と医療企業は今年に入り、中国本土、香港、米国で新規株式公開(IPO)により合計21億ドルを調達した。これは前年同期の2倍近いペースだ。

特に香港では、今年のIPO総額27億8000万ドルの30%を医療関連企業が占めている。

モルガン・スタンレーのキャシー・ジャン氏は「(医療関連株には)希少価値がある」と言う。

香港の主要株式指数、ハンセン指数が年初から15%下落したのに対し、香港上場のバイオ技術株の指数は今年14%上昇している。

腫瘍学と免疫学が専門のアケソは先月、香港市場として今年最大のIPOを実施し、3億3000万ドルを調達。この他、イノケア・ファーマが3月に2億8800万ドル、医療機器のペイジア・メディカルが今月3億0200万ドルを調達した。

開示書類や関係者によると、アケソとペイジアのIPOは大幅な応募超過となった。

JPモルガンやモルガン・スタンレーなどの銀行は、株式の追加発行や転換社債による資金調達にも注目している。

リフィニティブのデータによると、既上場企業の株式追加発行による調達額は今年33億ドル、転換社債の発行は13億ドルと、それぞれ前年同期の10億ドルと7億1200万ドルを上回った。

ただ、新型コロナの影響で経済全体と市場環境が厳しくなったため、医療セクターでも多くの企業が成長維持に苦慮し、株価調整を迫られるとの見方もある。

(Julie Zhu記者、Kane Wu記者)

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