August 27, 2019 / 7:20 AM / in 21 days

〔兜町ウォッチャー〕日経平均「岩盤」は1万9800円台か、テクニカル面で重なる下値めど

[東京 27日 ロイター] - 日経平均株価がここにきて粘りをみせている。トランプ米大統領の不規則発言などでリスク回避ムードが再び強まれば下値を模索する可能性もあるが、テクニカル的な売り一巡感が台頭するなか、1万9800円台は堅いとの見方も出ている。

27日の東京市場では、トランプ米大統領が中国との通商協議を再開する方針を表明したことを受けてショートカバーが活発化。26日につけた安値2万0173円から約350円上昇し、一時2万0500円台を回復した。

みずほ証券のシニアテクニカルアナリスト、中村克彦氏は、売り一巡感が出てきたと指摘する。「テクニカルやバリュエーション、下げ幅や日柄など、いろいろなものが1万9800─2万円の水準に重なってきている」という。

2019年は、大発会を除けば25日移動平均線からの下方かい離マイナス5%の水準で下げ渋る傾向にある。5月14日、6月3、4日、8月6日など、下げ局面ではその水準でサポートされた。現在は1万9880円付近だ。

値幅と日柄からも同水準は下値めどに当たる。日経平均は今年、2度大きく下げており、1度目は4月25日から6月4日までの22営業日で1899円(終値ベース)だった。2度目は現在で、7月25日に戻り高値(同)2万1756円55銭をつけてからの下落。現在の下げに1度目の下げ幅と日柄を当てはめた場合、下値めどは1万9857円となる。

<バリュエーションはPBR1.0倍を意識>

バリュエーション面では、PBR(株価純資産倍率)1.0倍が近づき、割安感が台頭した。26日もPBR1.0倍水準が視野に入ったことで「長期投資家による押し目買いが入った可能性がある」(外資系証券)との観測が出ていた。

個別銘柄でPBR1倍割れは珍しくはないが、225銘柄で構成される日経平均が1倍を割り込むのはまれだ。最近では16年2月と18年12月の2回にとどまる。いずれも0.99倍をつけたが、長期化せずに一時的だった。現在のPBR1.0倍、0.99倍は、それぞれ2万0017円、1万9817円付近にある。

市場からは「PBR1倍割れは、金融危機によるものなら長期化し、景気先行き懸念によるものなら一時的にとどまる傾向がある。今回は後者の要素が強く、比較的強いサポートラインになる」(三井住友DSアセットマネジメントのシニアストラテジスト、市川雅浩氏)という。

今後も米中対立の激化で再びグローバル景気の先行きに懸念が広がれば、円高・米国株安となり、日経平均を下押しする可能性がある。特にドル/円については「米金利低下によるドル売りとリスク回避の円買いが合わさって105円台に下落してきており、年始のフラッシュ・クラッシュで下げた相場とは状況が違う」(外為アナリスト)と、104円割れの可能性を指摘する声もある。

この場合、日経平均も2万円が下値めどとは言い切れないが、テクニカルやバリュエーション面からは、1万9800─1万9900円台が「岩盤」として意識されそうだ。

編集:石田仁志

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