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中国の上期の米国産エネルギー輸入、目標の5%どまり

[北京/シンガポール 4日 ロイター] - 中国が今年上半期に購入した米国産エネルギー商品は、1月に成立した米中の第1段階通商合意の通年目標(253億ドル)の5%にとどまった。

 中国が今年上半期に購入した米国産エネルギー商品は、1月に成立した米中の第1段階通商合意の通年目標(253億ドル)の5%にとどまった。写真は上海の港湾施設で2019年8月撮影(2020年 ロイター/Aly Song)

ロイターが中国税関のデータを基に算出したところによると、中国が今年上半期に米国から輸入した原油、液化天然ガス(LNG)、冶金用石炭などは総額12億9000万ドル。

米国からの輸入ペースは最近加速しているものの、アナリストはエネルギー価格の低迷や米中関係の悪化を背景に、通年目標を達成できない可能性があると指摘している。

オックスフォード・エネルギー研究所のディレクター、マイケル・メイダン氏は「第1段階の目標はあまりにも野心的すぎた。目標を達成できない公算が大きい」とした上で、中国は誠意を示すため、輸入を増やすだろうとの見方を示した。

米中関係は新型コロナウイルスの流行などを背景に急激に悪化しているが、通商合意の目標を達成できなければ、関係が一段と悪化する可能性がある。

<原油>

米国産原油の輸入は、第1段階の通商合意の目玉になるとみられていた。

だが、新型コロナの流行に伴う燃料需要の激減と貨物運賃の急騰を受けて、米国産原油は、中国の製油業者にとって相対的に割高となった。

中国の今年上半期の米国産原油の輸入はわずか日量4万5603バレル。前年同期は日量8万5453バレルだった。

コンサルティング会社ウッドマッケンジーのリサーチ・ディレクター、スシャント・グプタ氏は、通商合意の目標を達成するには今年と来年、日量150万バレルの米国産原油を輸入する必要があると推計。

従来の推計では日量約100万バレルだったが、原油価格の下落を受けて推計値を上方修正した。

中国の製油業者は、米WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)先物価格が4月にマイナスになったことを受けて、米国産原油の購入を増やした。

リフィニティブのアナリスト、エマ・リー氏によると、7月の中国の米国産原油の輸入は日量94万バレル前後。8月は平均で日量101万バレルと、過去最高になる見通し。

ただ、精製マージンの低下と在庫拡大で第3・四半期中に輸入ペースが鈍るとみられている。

<LNGと石炭>

中国の今年上半期の米国産LNG輸入量は前年比で3倍以上の87万8754トンに達した。

だが、LNG価格の下落により、金額ベースでは前年比で2倍の増加にとどまった。エネルギー価格が低迷する中、金額ベースで高い目標を掲げたことが裏目に出たといえる。

冶金用石炭も同じ問題を抱えている。

北京のコンサルティング会社SIAエナジーのLi Yao最高経営責任者(CEO)は「政治的なリスクと強い不透明感が、中国の長期の石油・ガス購入を妨げる要因となっている」と指摘した。

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