for-phone-onlyfor-tablet-portrait-upfor-tablet-landscape-upfor-desktop-upfor-wide-desktop-up

アジア通貨動向(12日)=タイバーツが15カ月ぶり安値付近、コロナ拡大懸念で

[12日 ロイター] - アジア新興国通貨市場ではタイバーツが15カ月ぶり安値付近で推移。同国での新型コロナウイルスの感染者や死者の増加が懸念されている。

バーツは0.3%安。前営業日に付けた2020年4月以来の安値付近で推移している。

タイ保健省は11日、中国の科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)が開発した新型コロナウイルスワクチンを2回接種した医療従事者600人余りが、これまでに新型コロナに感染したと発表した。

バーツは今年に入ってからこれまでのところ、アジア通貨で最悪のパフォーマンスとなっている。

インドネシアとフィリピンもここ数カ月でウイルス封じ込めに苦慮。東南アジアでは持続的な景気回復が厳しい環境となっている。

みずほ銀行のアナリストはノートで「大部分のアジア新興国(中国除く)にとって、新型コロナからのより完全で自由な回復は2022年に後ずれするというのが主な認識だ」と指摘。ワクチン接種の遅れにも言及した。その上で「たとえワクチン調達を強化したり、接種計画を拡大したりしても、明確な道のりは2022年まで現れない」と付け加えた。

インフレ高進や貿易赤字拡大の圧力にさらされているフィリピンペソは0.2%安。

※原文記事など関連情報やアプリは画面右側にある「関連コンテンツ」メニューからご覧ください

for-phone-onlyfor-tablet-portrait-upfor-tablet-landscape-upfor-desktop-upfor-wide-desktop-up