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アジア通貨動向(18日)=日銀の現状維持受け軟調、タイバーツの下げ目立つ

[18日 ロイター] - アジア新興国通貨は軟調。日銀が金融政策の現状維持を決定したことを受け、タイバーツが0.6%安と最も大きく下げている。

マレーシアリンギは0.3%安と、2営業日続落している。

日銀は17―18日に開いた金融政策決定会合で金融政策の現状維持を決定。インフレ圧力の高まりを受け、日銀が大規模な景気刺激策を段階的に縮小するかもしれないという市場の憶測に終止符を打った。

日銀の決定を受け、米ドルは対円で2%近く急騰し、1日の上昇率としては昨年6月17日以来の大きさを記録。アジア新興国通貨にさらなる圧力をかけた。

OCBCの通貨ストラテジスト、クリストファー・ウォン氏は、日銀の決定後の円安は短期的にアジア通貨に重くのしかかる可能性があると指摘。「インフレ圧力がより広範囲に及び、上昇に向かうとみられるため、イールドカーブ・コントロールからの脱却やマイナス金利の終了といった方法で日銀が政策を正常化することへの期待はまだある」と述べた。また、近い将来に円安は他のアジア通貨、特に韓国ウォンに波及する可能性があるとした。

このほか、人民元は0.2%安、ウォンは0.5%下落。フィリピンペソは0.2%上昇し、逆行高となっている。

シンガポールドルは0.3%安。

メイバンクのアナリストは、「シンガポールドルの中期的な見通しは、シンガポール金融管理局によるさらなる引き締めの可能性と、中国の国境再開から生じ得る展開が柱となっている」と述べた。

シンガポールは、昨年の海外旅行者数が予想を上回り、来年にはパンデミック以前の水準まで観光業が完全に回復すると予想している。

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