May 31, 2019 / 12:52 AM / 20 days ago

イラン抑止には断固たる態度必要、アラブ緊急会議でサウジ国王指摘

[メッカ(サウジアラビア) 30日 ロイター] - サウジアラビアのサルマン国王は30日に同国で開いたアラブ諸国の緊急首脳会議で、今月発生した石油施設などへの攻撃に関し、イランの中東地域での「勢力拡大」に歯止めをかけるためには断固たる行動が必要との見方を示した。

この日はイスラム教スンニ派湾岸諸国による首脳会議も実施。その冒頭で国王は、イランの核・ミサイル開発や世界の原油供給を脅かす行為は中東地域および世界の安全保障へのリスクになっていると警告した。

その後の拡大会議で「イランの行動を抑止する断固たる態度が欠如していたことが、目下の勢力拡大を招いた」と述べた。

サウジの石油施設を狙ったドローン攻撃や同国のタンカーへの破壊活動は今月半ばに発生。これを受け、サウジとアラブ首長国連邦(UAE)はこれまで、戦争は回避したいとの立場を表明してきた。

ポンペオ米国務長官は同日、UAE沖で発生したサウジの石油タンカーへの攻撃について、「イランによる世界の原油価格を押し上げる取り組み」だと批判した。

サウジは国内石油パイプラインの圧送(ポンプ)施設へのドローン攻撃について、イランが指示したと主張。イランが後ろ盾となっているイエメンの武装組織「フーシ派」は犯行声明を出している。

ボルトン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)はこれまで、サウジの石油タンカーへの攻撃は「ほぼ確実に」イランの機雷によるものとの見方を示しており、30日は訪問先のロンドンで、イランの関与を示す証拠を早ければ来週、国連安全保障理事会に提示すると述べた。

イランは関与を否定している。

サルマン国王は「サウジが地域の安定と安全を維持し、戦争の惨劇を回避することを切望している」と強調し、国際社会に対し、イランによるアラブ諸国への干渉を阻止するよう訴えた。

一方、イランのある当局者は同国の関与を指摘したボルトン氏の発言は「ばかげている」と述べた。

イランのジャハンギリ第1副大統領はこれまで、核兵器開発は同国の最高指導者ハメネイ師によって禁じられているため、実施は不可能だと述べている。

<イラン抑止>

ボルトン氏と米国務省のフック・イラン担当特別代表は30日、記者団に中東での米軍の再配置がイラン抑止の効果を発揮しているとの見方を示した。

ロンドンでボルトン氏は、イランや同国が支援する勢力が中東での米国益を攻撃すれば大きな過ちを犯すことになると警告した。フック氏は記者との電話会見で、イランが米国益を攻撃した場合、武力で対応すると言明した。

エジプトのシシ大統領はアラブ諸国の首脳会議で、今月起きた一連の攻撃はアラブ諸国共通の防衛機構に関する議論を再び始めるきっかけを提供しているとの見方を示した。

首脳会議にはカタールのアブドラ・ビン・ナセル・サーニ首相も出席。サウジなどが2017年半ばにカタールとの断交を発表して以来初めて、カタールの首相がサウジを訪問した。

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