June 14, 2018 / 5:36 AM / 4 months ago

グループの総力結集し、未来生き抜く=株主総会でトヨタ社長

[豊田市(愛知県) 14日 ロイター] - トヨタ自動車は14日、愛知県豊田市の本社で定時株主総会を開いた。自動車産業が100年に1度の大変革期にある中、豊田章男社長は「グループ全体で競争力を強化しなければ、未来はない」と語り、「株主の皆さまと将来のモビリティー社会を築きたい」と述べた。

最近のグループ全体での事業再編を受けた株主の不安の声に対し、豊田社長は「(トヨタからの)事業の切り離しではない」とした上で、「トヨタグループの総力を結集し、ともに生き抜くために必要不可欠なグループ戦略」と理解を求めた。

トヨタは1日、電子部品事業をデンソーに集約し、来年1月をめどにアフリカ市場における営業業務を豊田通商へ全面的に移す検討を始めると発表していた。

寺師茂樹副社長は、こうしたグループ内での事業再構築について、企業が大きくなり、例えば新興国より先進国、商用車より乗用車など社内で優先順位がついてしまいがちだが、「優先していることが必ずしも未来の成長を保証するものではない」と説明。その上で、トヨタ単体では弱いが、グループにはそれを強みとする企業もあり、「未来の成長につながる事業の優先順位をもっと上げ、グループの力を結集する」ことで未来の成長へつなげる、と語った。

また豊田社長は50年後、100年後には車の形や役割が変わり、「コネクテッド技術の進化により、バーチャルな世界が大きく広がるのではないか」と指摘。ただし、「バーチャルな世界になればなるほど、リアルな世界での積み重ねが大切だ」とし、トヨタには「もっと良い車づくり」という「リアルとバーチャルの2つの世界があることが未来に向けたトヨタの強みだ」と語った。

株主総会では、取締役9人の選任など3議案すべてが承認された。三井住友銀行の工藤禎子常務執行役員が社外取締役として選任され、同社としては初の女性取締役となった。出席株主数は5258人と過去最多で、所要時間は平年並みの1時間53分(前年は1時間58分)だった。

白木真紀

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