[シドニー 4日 ロイター] - オセアニア外国為替市場では、オーストラリアドルとニュージーランドドルが対米ドルで上昇。
中国人民銀行(中央銀行)の易綱総裁が前日、人民元の基本的な安定を保つ方針を示し、米ドルの利益確定売りにつながったことが背景。
豪ドルは4日発表の5月小売売上高が予想以上に増えたことにも支援され、0.7403米ドルに上昇。今週初めには18カ月ぶり安値(0.7311米ドル付近)をつけていた。
NZドルは0.6766米ドル。今週初めには2016年5月以来の安値となる0.6688米ドルを付けていた。
市場関係者は、4日の豪ドル・NZドルの反発は単に米国の休場(独立記念日)に伴う流動性不足が要因だとし、5日には再び売り圧力が強まる可能性があると慎重な見方を示している。
市場では、米国が6日に対中追加関税を発動するのを前に懸念が広がっている。中国政府は米国が追加関税を導入する場合には同様に報復する方針だ。
豪国債先物は数カ月ぶり高値圏で推移。3年物は0.5ティック高の97.935、10年物は3ティック高の97.4050。