[シドニー 24日 ロイター] - オセアニア外国為替市場では、豪ドルとニュージーランド(NZ)ドルが下落している。両国の中銀が早期利上げに動くとの観測が後退したことが背景。
豪ドルは対米ドルで0.7609米ドル。オーバーナイトでは1.5%下落し、100日移動平均(0.7608米ドル)を試した。この水準を割り込めば、2月安値(0.7564米ドル)が視野に入る。
NZドルは対米ドルで0.6995米ドル。前日には2.3%安と、1年ぶりの大幅な下げを記録した。住宅市場の過熱抑制措置が発表されたことを受けた。
NZ政府は23日、住宅価格の高騰抑制に向け、投資家を対象とした税制措置や住宅供給拡大など一連の措置を発表した。
これを受け、中銀に対する早期金融引き締め圧力が弱まるとの見方が広がった。
NZ5年債利回りは9ベーシスポイント(bp)低下し、0.955%と1カ月ぶり低水準。10年債利回りも22bp低下し1.56%。
豪国内でも住宅市場は過熱気味だが、NZほどではない。ただ、当局は融資規制を今年中に厳格化する可能性がある。
豪10年債利回りは1.695%に低下。週初は1.84%だった。
3年債先物は99.750に上昇。先月には99.615に下落していた。
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