[シドニー 9日 ロイター] - オセアニア外国為替市場では、夜間に伸び悩んだ豪ドルおよびニュージーランド(NZ)ドルが横ばいで推移。自国の金利上昇見通しが下支えとなっている。
豪ドルは夜間に0.6996米ドル前後の抵抗線を上抜けられず、0.6927米ドルに値を戻している。主要な支持線は今週の安値0.6856米ドル。最近付けた8カ月ぶり高値0.7158米ドルからは離れた。
NZドルは0.6350米ドルの抵抗線に再び直面した後、0.6311米ドルまで後退。支持線は0.6271米ドルで、最近のピークは0.6537米ドルと上方にある。
米ドルは好調だった先週の米雇用統計の影響を依然受けている。
豪中央銀行は今週、さらなる利上げを示唆した。
3年物利回りは週初から25ベーシスポイント(bp)上昇の3.25%。一方、投資家は年内に経済がさらに減速するリスクを織り込んでおり、イールドカーブはフラット化した。
CBAのオーストラリア経済担当責任者、ガレス・エアード氏は「現在、3月と4月の両理事会でそれぞれ25bpの利上げを見込んでおり、金融政策は制約的な領域に深く入ることになる。経済ソフトランディング(軟着陸)の可能性が著しく低下することを意味し、オーストラリアがハードランディング(強硬着陸)を回避するには第4・四半期に政策緩和が必要になると考えている」と述べた。
また、市場はNZ中銀が22日の会合で50bp利上げすると見込んでいるが、75bpという大幅利上げの可能性も25%程度想定している。
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