[シドニー 26日 ロイター] - オセアニア外国為替市場では、豪ドルが対米ドルで3カ月半ぶり安値近辺で推移。前日に発表された消費者物価指数(CPI)が予想を下回ったことに加え、カナダ中銀が追加利上げに慎重な姿勢を示したことが重しとなっている。
ニュージーランド(NZ)ドルは5カ月ぶり安値近辺で小動きとなっている。
豪ドル/米ドルは1豪ドル=0.7710米ドルで横ばい。第3・四半期の豪CPI統計で、中銀が基調インフレ率として重視するCPIのトリム平均値が中銀の目標(2─3%)を7四半期連続で下回ったことを受け、市場では低金利がしばらく続くとの見方があらためて強まっている。
カナダ中銀が、将来の金利変更については慎重を期すと表明し、カナダドルが売られたことも、豪ドルを圧迫している。
シティのアナリストはリポートで「豪ドルはカナダドルに連れ安した」と指摘。「夏場に最もタカ派的だった中銀が2度の利上げを経てハト派に転じた上に、(豪)CPIは弱い内容だった」とした。
市場ではデベル豪中銀副総裁が26日夜に行う講演や、欧州中央銀行(ECB)理事会に注目が集まっている。
NZドル/米ドルは0.3%安の1NZドル=0.6873米ドル。
ニュージーランドではこの日、労働党のアーダーン党首が首相に就任し、新内閣が発足する。
豪国債先物はまちまち。3年物は横ばいの97.920。10年物は2.5ティック安の97.1900。