[東京 19日 ロイター] - インバウンド(訪日客)関連銘柄がしっかりと推移している。松屋が4.6%高、三越伊勢丹ホールディングスが2.3%高、高島屋が2.2%高と百貨店株が堅調なほか、日本空港ビルデングが昨年来高値を更新し、空運株も上昇。訪日客数の回復基調や、政府が、新型コロナウイルスの感染症法上の分類について、季節性インフルエンザなどと同じ「5類」への変更を検討する方針を固めたと伝わっていることが手掛かり材料となっている。
市場では「中国からの観光客は制限がかかっているが、いずれ緩和されるのではないか、との思惑もあり、期待感でインバウンド株が買われている」(国内証券)との声が聞かれた。
日本政府観光局(JNTO)が18日発表した2022年12月の訪日外国人客数は137万人(推計)だった。新型コロナウイルス流行前の19年同月比では45.8%減だったが、11月(93万4500人)からは約1.5倍伸びた。韓国からの旅行者が大幅に増えたほか、タイや米国なども回復基調にあることが全体を押し上げた。
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