[東京 23日 ロイター] - リクルートホールディングスが大幅に続伸している。同社は23日、2024年3月期に人員削減効果約635億円が生じるとの見通しを示し、手掛かりになった。株価は一時5.2%高に上昇した。25日移動平均線を上回り、市場では「2月の軟調な動きからの反発に弾みがついている」(国内証券のストラテジスト)との声が聞かれる。
同社は23年3月期に米子会社でのセグメント従業員の約15%にあたる2400人削減に伴う解雇給付金や、ソフトウエアの減損損失などを計上する予定だとし、連結純利益は前期比9%減の2700億円になりそうだと発表した。人員削減で株式報酬費用が減少して調整後純利益が増加するとし、調整後1株あたり純利益(EPS)予想は190円50銭に上方修正(従来予想は180円、前期は188円94銭)した。
営業利益予想は前期比10%減の3410億円とし、IBESがまとめたアナリスト17人の営業利益予想3820億円を下回った。売上高予想は19%増の3兆4250億円で据え置いた。
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