[東京 26日 ロイター] - 凸版印刷が続伸している。野村証券が同社の営業利益予想を増額したことや目標株価を従来の3400円から4050円に引き上げたことが材料視されている。株価は一時4.1%高まで上昇し、年初来高値を更新した。
野村証券は25日付のリポートで、凸版印刷の2024年3月期の営業利益を従来予想の722億円から770億円に上方修正した(会社計画は780億円)。エレキ事業が減速しているが「値上げによる包装材料の利益改善などが見込まれ、全社利益は堅調に推移する」と予想している。中期予想については、デジタル関連や海外包装事業の利益を増額修正している。
凸版印刷は5月12日に総額400億円の自己株取得を発表しており、これを含め今後3年間で1000億円の自社株買いを行う方針を示していることから、野村は「株主還元が拡充された点も評価できる」としている。
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