[東京 23日 ロイター] - 塩野義製薬が急反落した。同社が開発した新型コロナウイルス感染症の飲み薬について、厚生労働省の専門部会が承認の可否の判断を持ち越して審議を継続することになったと報じられ、手掛かりになった。
株価は一時、10%安となり年初来安値をつける場面があった。その後は徐々に持ち直している。市場では「期待が高かったため売りが先行したが、話が立ち消えたわけではなく、売り一巡後は買い戻す動きも出ているようだ」との声が聞かれた。
共同通信の報道によると、5月に新設された緊急承認制度を適用するかどうかが焦点だったが、賛否が割れて結論が出ず「さらに慎重に議論を重ねる必要がある」とした。7月中にも開かれる薬事分科会と合同で、公開で審議するという。
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