[東京 11日 ロイター] - 富士通ゼネラルが大幅に続伸している。富士通が富士通ゼネラルの全株売却を目指すと報じられ、手掛かりになっている。株価は一時8.1%高に上昇した。市場では「株式公開買い付け(TOB)への思惑が先行したようだ」(東洋証券の安田秀樹シニアアナリスト)との見方が出ている。
ブルームバーグは11日付で、富士通の時田隆仁社長へのインタビューとして、富士通ゼネラルについて、保有する全株式を早期に売却したい考えを強調したと報じた。富士通は経営資源をデジタルトランスフォーメーション(DX)関連などに集中させる取り組みを進めている。
「富士通ゼネラルにとっても、富士通との相乗効果はあまり効かなくなっているとみる投資家は多く、長期成長につながるとの見方もあるだろう」(安田氏)という。
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