[東京 14日 ロイター] - エイチ・アイ・エスなどの旅行関連やANAホールディングスなどの空運株が大幅高となっている。岸田文雄首相が政府の観光支援事業「GoToトラベル」の再開に前向きな考えを示したと伝わったことが好感されている。午前9時15分時点でHISは9%超高、ANAHDは3%超高。
東証1部の上昇率ランキングではHISのほか、KNT─CTホールディングスやエアトリといった旅行関連が上位に入った。市場では「ウクライナ情勢など外部環境が不透明な中、オミクロン株の新規感染者数の減少基調や首相のGoTo言及で、来期業績への期待から物色されているようだ」(三木証券の北澤淳商品部投資情報グループ次長)との声が聞かれる。外食や百貨店などを含め、リオープン(経済再開)関連銘柄で堅調な銘柄が目立つ。
共同通信によると、岸田首相は12日、GoToトラベルを巡って、東日本大震災被災地の観光業者の期待が大きいとして「適切な時期が来たら、迅速に再開できるよう政府としても準備を進める」と述べた。
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