[東京 1日 ロイター] - 日立製作所がしっかり。同社が27日発表した2019年3月期の連結業績予想(国際会計基準)は、調整後営業利益が前年比4.9%増の7500億円となった。市場予想(トムソン・ロイターが集計したアナリスト17人の営業利益の予測平均値)の7424億円を上回った。堅調な業況を評価した買いが先行した。
前提為替レートは1ドル105円。日立化成や日立ハイテクノロジーズの事業拡大、鉄道システムをはじめとした社会・産業部門の収益拡大、原価低減効果などが寄与する。
また日本経済新聞は29日、日立が英国で建設を目指す原子力発電プロジェクトについて、英政府と事業継続に向けた最終協議に入ることが分かったと報じた。決裂すれば日立は事業から撤退する方針だと伝えている。株価の重しとなっていた原発事業のリスク軽減への思惑も広がっている。
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