ホットストック：日触媒が大幅下落、6％超安　業績見通しの下方修正を嫌気

［東京　２３日　ロイター］ - 日本触媒が大幅下落し、６．９％安で推移している。午前９時３０分現在、東証プライム市場の値下がり率トップとなっている。前日に業績見通しの引き下げを公表し、売り材料視されている。

同社は２２日、２０２３年３月期の通期連結業績予想について、営業利益を従来の２６５億円から２１０億円に、純利益を２１０億円から１７０億円に下方修正したと発表した。アクリル酸やアクリル酸エステル、高吸水性樹脂などで、需要の減退や顧客の在庫調整などによる販売数量の減少が見込まれるという。電子情報材料についても、ディスプレー需要の回復の遅れにより関連製品の販売数量が減少している。

市場では「同社の株は直近まで大きく上昇していたので、反動で売りが強く出ている」（国内証券）との声が聞かれた。在庫調整が終われば需要の回復が見込めるほか、配当予想の変更はなかったことから、「売り一巡後は株価は底堅く推移するのではないか」（同）という。