[東京 25日 ロイター] - 東レが大幅に反発している。一部の証券会社が投資判断を24日に引き上げ、手掛かりになっている。野村証券は24日付レポートで、レーティングを「ニュートラル(中立)」から「バイ(買い)」に引き上げた。目標株価は従来の630円を760円に引き上げた。前日の終値は643.5円。
東レの炭素繊維事業はこれまで航空向けの不振で伸び悩んでいたが、前期決算で収益性改善や成長性を確認できたと、同レポートは指摘。「主力のB787(米ボーイングの中型機)向け販売が伸び悩んでも産業向けの増加やコスト減によって吸収できるといえるため、23年3月期以降に炭素繊維事業が大幅増益となる確度が高まった」(岡嵜茂樹リサーチアナリスト)との見方を示した。
B787の品質問題が解消して納入が本格再開されれば、現状の野村の予想に対してさらなる業績上振れ要因になり得るという。
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