September 11, 2019 / 4:24 AM / in 5 days

ボルトン氏解任、米イラン会談の現実味増すが成果は期待できず

[ワシントン 10日 ロイター] - トランプ米大統領によるボルトン大統領補佐官の解任で、イラン核問題を巡る米イラン会談への障害の一つが取り除かれた。ただ、対話が再開しても何らかの成果につながる可能性は引き続き低いと現旧米政府当局者は指摘する。

強硬派の代表格であるボルトン氏は「イランとの協議に関しては一貫して『ドクター・ノー』だった」と政治リスクコンサルタント会社ユーラシア・グループのクリフ・カプチャン会長(元米国務省当局者)は文書で分析する。

今月の国連総会での米イラン会談をイランの最高指導者ハメネイ師が恐らく認めることはないとした上で「会談の確率は上昇している。実現すれば、石油価格にさらなる下押し圧力がかかる」と予想した。

ボルトン氏解任のニュースを受けて米原油価格は1%超下落。米国が対イラン制裁を緩和する可能性が高まり、軍事行動に踏み切る可能性が低下したとの市場の見方を反映した。

ボルトン氏の助言を受け、トランプ氏は昨年、オバマ前大統領が2015年に英独仏中ロとまとめたイラン核合意から離脱。その後に対イラン制裁を再開し、今年5月にはイラン産原油の全面禁輸に踏み切った。

<ポンペオ氏は前提条件なしの会談に意欲>

ムニューシン米財務長官は記者会見で、トランプ氏とポンペオ米国務長官はイランに「最大限の圧力をかける政策で完全に足並みがそろっている」と述べた。

同席したポンペオ氏は今月の国連総会でトランプ大統領とイランのロウハニ大統領による首脳会談が行われる可能性はあるかとの質問に対し、「大統領には前提条件なしで会談する用意がある」と応じた。

トランプ政権の元高官は、ポンペオ、ムニューシン両氏はボルトン氏よりもイラン政策で「穏健派」だと述べ、イランが米制裁の全面解除の要求を取り下げればロウハニ大統領との会談の可能性はあるとした。

オバマ前政権の高官、フィル・ゴードン氏は、トランプ氏は自分が中心に立つことを好むため、米イラン会談はこれまでも想定し難いものではなかったと指摘。ただ、「双方が合意をまとめることを想定するのは難しい。ウラン濃縮の恒久的な停止や従来より踏み込んだ査察、弾道ミサイルへの制約、イランの対中東政策の全面転換を含む米国の要求をイラン側が受け入れるとは考え難い」と続けた。

トランプ氏は合意へのハードルを大幅に低くする必要があるが、米国内や他の中東諸国の受けは良くないかもしれないという。「ボルトン氏の解任で合意への一つの障害は取り除かれたが、まだなお多くの障害がある」と語った。

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