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ユニバーサル、内紛で岡田会長が重要ポストから「解任」
2017年6月28日 / 08:28 / 5ヶ月前

ユニバーサル、内紛で岡田会長が重要ポストから「解任」

[東京/ニューヨーク 28日 ロイター] - ユニバーサルエンターテインメントの岡田和生会長が、自ら創業した同社の経営から退出を余儀なくされた。同社取締役会はこのほど岡田会長の退任を決議、29日の定時株主総会で提案する取締役候補からも岡田氏を除外した。同会長は、ユニバーサルの筆頭株主で親族が経営権を握る法人の取締役からも外されており、ユニバーサル経営への影響力は大幅に低下する見通し。関係筋によると、背景には親族との内紛があるとみられている。   

ロイターが入手した複数の開示資料や関係筋への取材によると、岡田氏と親族との内紛は、ユニバーサルの筆頭株主、岡田ホールディングス合同会社(Okada Holdings Limited)の中で起きた。

ユニバーサルの69.02%(3月末時点)を握る岡田ホールディングス合同会社には計4人の株主がおり、第2位株主で43.5%を握る会長の長男、岡田知裕氏ら親族が岡田会長のホールディングス取締役就任に異論を唱えた。同会長は最終的に過半の反対を受け、5月12日付で退任した。

同会長の長女で第3位株主の岡田裕実氏と長男の知裕氏の2人が過半の議決権を握っており、両氏が岡田氏の解任に賛成したとみられる。

関係筋によると、長男の岡田知裕氏は、岡田会長がユニバーサル株式の持ち分から入る配当収入などを自身の趣味である美術品の購入などに充てていたことに長らく不満を持っていた。妻で第4位株主の岡田幸子氏がどちらに賛同したかは定かではない。   

岡田会長からコメントは得られていない。また、ロイターは親族に質問状を送付したが、コメントは得られていない。ユニバーサルは、取締役が変更されたとの通知は受けているが、「他社の内部事情でもあるため回答する立場にない」とコメントした。

複数の関係筋によると、今回の解任の背後には、ユニバーサルの富士本淳社長の動きもあったもようだ。ユニバーサルは、スロット・遊戯機器の販売などで業績を拡大してきたが、富士本社長は、岡田会長が自ら指揮してフィリピンのカジノリゾート事業を拡大してきたことを疑問視してきたという。

ユニバーサルは、両氏の関係が悪化していたかと尋ねたロイターの質問に対し、「そのような事実はない。また、特にコメントはない」と回答した。

これとは別に、ユニバーサルでは、岡田会長の関連で社内の適切な手続きを経ずに資金が移動されていた問題が複数明らかになり、特別調査委員会が調査している。

開示によると、ユニバーサルの子会社の香港現地法人、タイガー・リゾート・アジアが第三者に対して2015年3月に行った貸し付けの大半(約20億円)が、岡田会長の個人の利得を図る目的だったとの疑いが浮上している。

ユニバーサルはこれらを「重大なガバナンス違反」ととらえている。

岡田会長をめぐっては、岡田氏関連会社が2010年にマニラの仲介者に行った4000万ドルの支払いについて、米連邦捜査局(FBI)が捜査をしている。その資金が、フィリピンでユニバーサルが手掛ける24億ドル規模のカジノ事業に対する税制優遇を狙ったものかどうかが焦点だ。

ロイターが2012年に、この件について報道した際、ユニバーサルと岡田会長は、不適切な支払いを否定していた。

江本恵美、ネイサン・レイン

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