[ロンドン 11日 ロイター] - <金利・債券> 米東部時間11時 58分 *先物 清算値 前日比 前営業日 コード 終盤 3カ月物ユーロ 100.39 0.00 100.39 独連邦債2年物 111.97 0.00 111.97 独連邦債5年物 133.97 -0.05 134.02 独連邦債10年 169.56 -0.13 169.69 物 独連邦債30年 202.66 -0.66 203.32 物 *現物利回り 現在値 前日比 前営業日 コード 終盤 独連邦債2年物 -0.614 +0.008 -0.615 独連邦債5年物 -0.540 +0.007 -0.528 独連邦債10年 -0.245 +0.013 -0.258 物 独連邦債30年 0.265 +0.024 0.240 物 ユーロ圏金融・債券市場では、南欧諸国の国債が売られ、利回りが上昇した。スペイ ン総選挙の結果を受け、債券市場の不透明感が高まった。 この日は特にイタリア国債などが売られたが、アナリストは主に年末を控えた利益確 定売りという面も大きいと指摘。イタリアやスペインの10年債利回りは今年、100─ 140ベーシスポイント(bp)低下(価格は上昇)している。 またアナリストは、欧州中央銀行(EU)のラガルド新総裁が政策決定方法の見直し を求める声に直面すると報じた英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)の記事に言及。E CBの追加緩和はハードルが高いとの見方も示した。 コメルツ銀行の金利ストラテジスト、レイナー・グンターマン氏は「FTの記事はE CBが取り得る手段の限界に近づいているという観測を強め、利下げ期待が後退した。周 辺国国債の弱さはそれで説明できるだろう」と述べた。 高格付け国債のドイツやオランダの10年債利回り は約2bp上昇。 イタリア10年債利回りは7bp上昇の1.35%。ドイツ10年債と の利回り格差は一時2カ月超ぶりの大きさとなる161bpまで拡大。そ の後は158bpに戻した。 スペイン10年債利回りは3bp上昇の0.43%。ドイツとの利回り 格差は約67bpに拡大した。 スペインで10日投開票された今年2度目の総選挙(下院、定数350)で、極右政 党ボックス(VOX)が4月の選挙の倍以上の議席を獲得した。サンチェス首相率いる穏 健左派の社会労働党(PSOE)は第1党を維持したものの、議席は減らし、過半数には さらに遠い状況となった。右派と左派、どちらの勢力も過半数に届かない中で、組閣に向 けた各党間の協議が再び難航する可能性がある。 (い)