[ロンドン 14日 ロイター] - <金利・債券> 米東部時間11時 50分 *先物 清算値 前日比 前営業日 コード 終盤 3カ月物ユーロ 100.55 0.00 100.55 独連邦債2年物 112.32 +0.05 112.27 独連邦債5年物 135.32 +0.23 135.09 独連邦債10年 177.84 +0.48 177.36 物 独連邦債30年 224.90 +1.22 223.68 物 *現物利回り 現在値 前日比 前営業日 コード 終盤 独連邦債2年物 -0.724 -0.024 -0.702 独連邦債5年物 -0.737 -0.031 -0.725 独連邦債10年 -0.549 -0.024 -0.554 物 独連邦債30年 -0.146 -0.021 -0.126 物 ユーロ圏金融・債券市場で、イタリアとドイツの国債利回り格差が 7週間ぶり水準に拡大。イタリアの政局を巡る懸念が高まっている。 レンツィ元首相は13日、連立政権からの離脱を表明。同氏が党首 を務める「イタリア・ビバ」出身の閣僚らが辞任したことを受けて連立 与党は議会の過半数を失い、新型コロナウイルス感染再拡大への対応を 迫られる中で、政局は不透明感が一段と高まっている。 アナリストは、コンテ首相が総選挙前倒しを回避するとみられるが 、短期的に政治的な不透明感が続くと指摘。 INGの金利ストラテジスト、アントワーヌ・ブーベ氏は「イタリ アの政治危機は、昨年春以来のイタリア国債上昇の糸を断ち切る。政治 的な不確実性が残れば、今後数週間でさらに利回りが上昇(価格は下落 )する可能性がある」と述べた。一方で、早期選挙は予想されておらず 、欧州中央銀行(ECB)の買い入れプログラムで大きな変動は抑えら れるとも予想した。 イタリア国債利回りは4─6ベーシスポイント(bp)上昇し、1 0年債利回りは6bp上昇の0.62%。ドイツ10年債 との利回り格差は終盤の取引で116.4bp。一時は 118.4bpに拡大した。 またイタリアは14日に92億5000万ユーロの国債入札を実施 し、利回りにさらに上昇圧力がかかった。 前日に昨年9月以来の5.2%低下となったドイツ10年債利回り は、この日も3bp低下のマイナス0.55%と1週間ぶ りの低水準。 ECBがこの日公表した昨年12月の理事会の議事要旨で、貸出条 件付き長期資金供給オペ(TLTRO)の銀行の借入枠引き上げを巡り 、レーン専務理事兼チーフエコノミストの提案に一部メンバーが反対し 、引き上げ幅が縮小されていたことが分かった。 政策変更を巡り理事会メンバー間で意見が分かれることはしばしば 見られるが、通常は会合前に意見の相違が解消されるため、チーフエコ ノミストの提案が変更されるのはまれ。 (ーからご覧ください)
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