[ロンドン 19日 ロイター] - <金利・債券> 米東部時間11時40 分 *先物 清算値 前日比 前営業日終 コード 盤 3カ月物ユーロ 100.32 0.00 100.32 独連邦債2年物 112.03 0.00 112.03 独連邦債5年物 132.19 +0.02 132.17 独連邦債10年物 163.08 +0.13 162.95 独連邦債30年物 178.44 +0.36 178.08 *現物利回り 現在値 前日比 前営業日終 コード 盤 独連邦債2年物 -0.650 -0.002 -0.648 独連邦債5年物 -0.304 -0.004 -0.300 独連邦債10年物 0.271 -0.009 0.280 独連邦債30年物 1.009 -0.010 1.019 ユーロ圏金融・債券市場では、イタリアのコンテ首相がユーロ圏にとどまる意向を示 したことを受け、同国の国債利回りが約7週間ぶりの水準に低下した。 コンテ首相は国内紙のインタビューに対し、イタリアのユーロ加盟は後戻りできない と発言。これを受け、特にイタリア2年債利回りが大きく低下した。 ナティクシスのストラテジスト、キリル・レグナト氏は「コンテ首相の発言はトリア 経済・財務相とサボナ欧州問題担当相の過去数日間の発言を踏襲するものだった」「これ らの発言はイタリアはユーロ圏にとどまるとの1つの方向を指している」と述べた。 イタリア2年債利回りは約10ベーシスポイント(bp)低下の0.52 3%と、約7週間ぶりの低水準をつけた。 10年債利回りは7週間ぶり低水準である2.467%に迫ったが、そ の後はやや戻している。 パインブリッジ・インベストメンツのポートフォリオマネジャー、ロベルト・コロナ ド氏は「5月にはイタリアがユーロ圏を離脱するのではないかとの懸念が出ていた。今は 、政府が示す見解を信じれば、ユーロ離脱が問題になっているのではなくいくつかの変更 を行うことが問題になっているとの認識が広がっている」と指摘。ただ市場の懸念はイタ リアのユーロ離脱から同国の債務水準の高さにシフトしたとし、「より制御されたもので はあるものの、イタリアを巡るリスクはなお存在している」と述べた。 市場関係者は、コンテ首相の発言で独連邦債などよりも利回りが高いイタリア国債の 買いが触発されたとも指摘。いわゆるキャリートレードでスペインなども恩恵を受けてい る。 (い)