November 16, 2018 / 5:56 PM / a month ago

ユーロ圏金融・債券市場=利回りおおむね上昇、英EU離脱巡る情勢安定化

    [ロンドン 16日 ロイター] -    
 <金利・債券>                                                                      
 米東部時間12時19                                                                    
 分                                                                 
 *先物               清算値   前日比  前営業日終  コード                            
                                               盤                   
 3カ月物ユーロ       100.32     0.00      100.32                           
 独連邦債2年物       111.99    -0.02      112.01                            
 独連邦債5年物       131.70    -0.06      131.76                            
 独連邦債10年物     160.65    -0.16      160.81                            
 独連邦債30年物     176.58    -0.14      176.72                            
 *現物利回り         現在値   前日比  前営業日終  コード                            
                                               盤                   
 独連邦債2年物       -0.621   +0.008      -0.629                                 
 独連邦債5年物       -0.228   +0.010      -0.238                                 
 独連邦債10年物      0.370   +0.015       0.355                                  
 独連邦債30年物      1.036   +0.008       1.028                                  
                                                                                     
    
    ユーロ圏金融・債券市場では、英国の欧州連合(EU)離脱問題を巡る情勢がこの日
はやや落ち着きを取り戻したことで、ユーロ圏国債利回りは全般的にやや上向いた。ただ
離脱を巡る先行き不透明感が払拭されていないことに加え、欧州中央銀行(ECB)のド
ラギ総裁の発言がハト派的だったことで、利回り上昇は限定された。
    英国では前日、EU離脱協定の暫定合意案の閣議了承に抗議してラーブEU離脱(ブ
レグジット)担当相らが辞任。この日は辞任観測が浮上していたゴーブ環境・食料・農村
相は閣内にとどまる見通しだと複数の英メディアが報じ、英ポンド相場が回復する
などの動きがあった。     
    ただ先行き不透明感は払拭されていないため、独仏などの高格付け国債の利回りの上
昇は限定的。ドイツの銀行アナリストは「英国の政治的な先行き不透明感が高いことを踏
まえると、今後の展開に対する懸念から安全資産としての高格付け債券に買いが入りやす
い地合いが続く」としている。    
    独10年債利回りは約1ベーシスポイント(bp)上昇の0.37%。
前日は0.35%と約2週間ぶりの水準に低下していた。前日は英10年債
利回りも大きく低下。週初からの下げは英国債利回りが9bp、独連邦債が4bpとなっ
ている。    
    イタリア国債利回りはこの日の取引で一時6─7%低下。リスク選好度の回復のほか
、2019年予算案を巡り政府がこれまでより融和的な姿勢を示していることが支援要因
となった。
    ただその後、関係筋の話で欧州委員会がイタリア予算案を巡り21日に「過剰財政赤
字是正手続き(EDP)」と呼ばれる制裁手続きの開始を勧告することが明らかになった
ことで利回り低下は打ち消され、一時は2.41%に低下した10年債利回
りは終盤の取引で2.49%とほぼ横ばいの水準に戻した。    
    独連邦債との利回り格差は312bpにやや縮小したものの、なお高水準にある。  
  
    ECBのドラギ総裁はこの日、量的緩和(QE)を年内に終了する方針を改めて表明
する一方、成長見通しについては慎重な見方を示し、インフレ率の上昇は当初の想定より
もゆっくりしたものになる可能性があると指摘。ユーロ圏経済の成長が止まり、それに伴
いインフレが鈍化することを見込む「理由はない」と強調したものの、見通しを巡る不透
明感が拡大していることを認めた。
    アナリストはドラギ総裁の発言のトーンは全般的にハト派的だったと指摘。INGド
イツの首席エコノミスト、カーステン・ブレゼスキ氏は「ドラギ総裁は利上げについて、
ECBが政策を誤るとしたら慎重な方向に誤ることを選ぶとの明確なメッセージを発した
」とし、「ドラギ氏が在任中に一度も利上げを決定しなかったECB総裁として名を残す
公算は大きくなっている」と述べた。

    
 (い)

0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below