October 5, 2018 / 5:13 PM / 16 days ago

ユーロ圏金融・債券市場=利回り上昇、欧米中銀の引き締め策が売り圧力

    [ロンドン 5日 ロイター] -    
 <金利・債券>                                                                      
 米東部時間12時34                                                                    
 分                                                                 
 *先物               清算値   前日比  前営業日終  コード                            
                                               盤                   
 3カ月物ユーロ       100.32     0.00      100.32                           
 独連邦債2年物       111.76     0.00      111.76                            
 独連邦債5年物       130.35    -0.11      130.46                            
 独連邦債10年物     157.61    -0.43      158.04                            
 独連邦債30年物     171.18    -1.50      172.68                            
 *現物利回り         現在値   前日比  前営業日終  コード                            
                                               盤                   
 独連邦債2年物       -0.542   -0.003      -0.539                                 
 独連邦債5年物       -0.021   +0.020      -0.041                                 
 独連邦債10年物      0.579   +0.043       0.536                                  
 独連邦債30年物      1.188   +0.057       1.131                                  
                                                                                     
       
    ユーロ圏金融・債券市場では、中央銀行が金融政策を引き締めるとの観測から国債利
回りが上昇し、独10年債利回りが4カ月半ぶりの高水準を付けたほか、イタリアやスペ
インなどの国債利回りも上昇した。   
    この日発表の9月の米雇用統計は非農業部門の雇用者数が13万4000人増となり
、市場予想の18万5000人増を大幅に下回った。これを受け国債利回りは一時低下し
たが、市場では米連邦準備理事会(FRB)による一段の金融引き締めにつながる公算が
大きい労働市場の引き締まりがより大きく注目されたため、国債利回りは直ちに上向いた
。    
    ラボバンク(ロンドン)の金利戦略部門責任者、リチャード・マグワイア氏は「9月
の数字は予想外に低調だったが、8月分の上方修正で相殺された。こうしたことは活況を
呈している労働市場の状況と矛盾しない」と述べた。
    独10年債利回りは4カ月半ぶりの高水準となる0.57%まで上昇。
米雇用統計の発表を受け一時低下したものの、その後は再びこの水準に戻した。同利回り
は週初から8.5ベーシスポイント(bp)上昇。週間の上昇としては7月以来の大きさ
となる見通し。 
    このほかスペイン10年債利回りは1.59%近辺と、5月下旬以来の
高水準、ポルトガル10年債利回りは6月中旬以来の高水準を付けた。    
    米経済が堅調となっていることに加え、FRB当局者からタカ派的な発言が相次いで
いることで、米国債利回りは上昇。米10年債利回りは週初から16bp上
昇しており、週間としての上昇は8カ月ぶりの大きさとなる見通し。    
    ユーロ圏では欧州中央銀行(ECB)が刺激策の縮小に動いていることから、国債に
対する売り圧力が増大。BBVAのストラテジスト、ハイメ・コステロ・デンチェ氏は、
国債利回りの動きについて「すべて中銀の政策によるもの」とし、「パウエルFRB議長
がタカ派的なことに加え、今週は10月1週目でECBが債券買い入れを縮小させ、FR
Bがバランスシートの縮小を加速化させたことに留意しておきたい」とした。
    イタリア国債利回りも上昇し、5年債利回りは19bp上昇の2.63%
となった。    
    イタリア連立政権は前日、2019年の財政赤字の対国内総生産(GDP)比率の目
標を2.4%とすることを堅持。前政権が設定した目標の3倍の水準となるが、これ以上
修正する意向はないと表明した。このほか、同国のトリア経済・財務相は欧州委員会に宛
てた書簡で、成長率目標を19年は1.5%、20年は1.6%、21年は1.4%に設
定することを明らかにした。      
    アナリストはこうした見通しが楽観的過ぎることがこの日の取引でイタリア国債が売
られる要因の1つとなったと指摘。バークレイズは「19年予算案の詳細が発表されるの
を待っている状態だが、赤字の対GDP比率を2.4%とすることは、実質的な成長率が
1.5%になるとのあまりにも楽観的な見通しに基づいている」とし、「われわれが独自
に算出した19年の成長率見通しは1.1%で、これに基づくと同年の赤字の対GDP比
率は3%に近くなる」とした。    
    イタリアを巡ってはECBのデギンドス副総裁がこの日、ユーロ圏の債務国は財政規
律を守るとともに危機に備えて資金を蓄える必要があるとの考えを示し、名指しは避けた
ものの、イタリアの財政赤字拡大を暗にけん制している。

    
 (い)

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