June 4, 2018 / 5:20 PM / 5 months ago

ユーロ圏金融・債券市場=南欧諸国の国債利回り低下、伊政局安定化で安心感

    [ロンドン 4日 ロイター] -    
 <金利・債券>                                                                      
 米東部時間13時5分                                                                   
 *先物               清算値   前日比  前営業日終  コード                            
                                               盤                   
 3カ月物ユーロ       100.32     0.00      100.32                           
 独連邦債2年物       112.07    -0.02      112.09                            
 独連邦債5年物       132.01    -0.11      132.12                            
 独連邦債10年物     160.89    -0.57      161.46                            
 独連邦債30年物     168.26    -1.34      169.60                            
 *現物利回り         現在値   前日比  前営業日終  コード                            
                                               盤                   
 独連邦債2年物       -0.631   +0.009      -0.640                                 
 独連邦債5年物       -0.201   +0.024      -0.225                                 
 独連邦債10年物      0.422   +0.046       0.376                                  
 独連邦債30年物      1.116   +0.049       1.067                                  
                                                                                     
    
    ユーロ圏金融・債券市場では、イタリアで新政権がようやく発足し、スペインでも政
権交代が比較的円滑に行われたことで安心感が広がり、南欧諸国の国債利回りが低下した
。    
    リスクの度合いを推し量る上で指標とされる独10年債との利回り格差は、イタリア
10年債が211ベーシスポイント(bp)と、約1週間ぶりの水準に縮小した。同利回
り格差は、イタリアで再選挙が実施されればユーロ圏離脱の是非を問う国民投票と位置づ
けられる可能性があるとの観測から、一時は300bpを超える水準に拡大していた。
    イタリアではトリア新経済相が前週1日、イタリアにはユーロ圏離脱を望んでいる政
党はなく、自身も離脱は望まないと表明。新政権は歳出拡大を進める可能性があるとの見
方は消えていないものの、政局が安定化の兆しを見せていることで、市場には安心感が広
がっている。    
    コメルツ銀行の金利ストラテジスト、ライナー・ギュンターマン氏は「以前よりは先
行き見通しが明確になってきた」とし、「これまでより若干安心感が出ている」としてい
る。
    イタリア2年債利回りは27bp低下の0.76%。前週は5年ぶりの高
水準となる2.7%近辺まで上昇していた。10年債利回りは21bp低下
の2.53%となっている。   
    ただ、ウニクレディトの首席欧州エコノミスト、マルコ・バリ氏は「こう着状態は脱
したとは言え、手腕が未知数の政権が稼動開始することでボラティリティーが高い状態は
続く」とし、「予算案が(新政権の)今後の方向性を見極めるに当たり鍵となる」として
いる。
    スペインでは前週1日、ラホイ前首相に対する不信任決議案が可決されたことを受け
社会労働党を率いるペドロ・サンチェス氏が首相に就任。政権交代が比較的円滑に行われ
たことで、市場では南欧諸国での政治的な混乱が一段と深まるとの懸念が和らいだ。
    スペイン10年債利回りが11bp低下の1.34%となったほか、ポ
ルトガル10年債利回りは1.71%と、3週間ぶりの水準を付けた。
     独10年債利回りは4bp上昇の0.42%。米国債利回りの上昇の影
響を受けた。    
    イタリアの政局混迷を巡る懸念が後退する中、市場では欧州中央銀行E(ECB)が
来年6月に初めての利上げに踏み切るとの観測が高まっている。市場が織り込む同利上げ
の確率は現在は50%。前週は約30%だった。

    
 (い)

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