[ジュネーブ 21日 ロイター] - 米国のロバート・ウッド軍縮大使は21日、ロシアの新巡航ミサイルシステムは中距離核戦力(INF)廃棄条約に違反するとして、同ミサイルシステムの廃棄を求めた。
ウッド大使は同システムについて、通常弾頭に加え核弾頭の搭載が可能で、500─1500キロ(310─620マイル)の射程距離があるため「欧州とアジアに対する直接的な脅威になる可能性がある」と指摘。「ロシアはINF廃棄条約の順守に向け、検証可能な形ですべてのSSC─8ミサイル、および発射台などの関連設備を廃棄する必要がある」とした。
この件に関してロシアは現時点で反応を示していない。
トランプ米大統領は1987年に締結されたINF廃棄条約の破棄手続きを2月初旬に開始する姿勢を示している。