[ロンドン 20日 ロイター] - <株式指数> 終値 前日比 % 前営業日 コード 終値 FTSE100種 7591.26 +32.67 +0.43 7558.59 週明けのロンドン株式市場は反発して取引を終えた。トルコ危機に対する懸念が後退 したほか、米中通商協議への期待から前週に付けた4カ月ぶりの安値から持ち直した。 米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスとS&Pグローバル・レーテ ィングスが前週末にトルコ国債の格付けを引き下げたことで通貨リラはこの日、ドルに対 して6リラを上回る水準まで再び値下がりしたほか、トルコ国債の保証コストが上昇した 。ただ、投資家らはトルコの経済危機による欧州市場への影響は限定的だとの見方を強め ている。 JPモルガンの株式ストラジスト、Mislav Matejka氏は「トルコの影響は小さい。ユ ーロ圏のトルコへの輸出(GDP比)は1%を下回るほか、域内銀行のトルコへのエクス ポージャーは資本の6%だ」と語った。 この日はまた、米中通商協議が月内に開催される見通しとなったことから、銅が値を 上げ、鉱業株を押し上げた。アントファガスタとリオ・ティント、グレ ンコア、BHPビリトン、アングロ・アメリカンは0.1%から 1.3%上昇した。 一方、高級ハンドバックメーカーのマルベリーは29.7%急落した。百貨 店グループ、ハウス・オブ・フレーザーの業績不振で300万ポンド(383万ドル)の 打撃を受けるとしたことが嫌気された。マルベリーはハウス・オブ・フレーザーの21店 舗を経営する。同社はまた、現在の英国での売り上げ傾向が下半期も続いた場合、通年の 利益は「著しく減る」との見通しを示した。 会計ソフトのセージ・グループは7.0%下落した。ドイツ銀行が投資判断 を「ホールド」から「セル」に引き下げたことが売り材料だった。ドイツ銀行のアナリス トらは投資家向けのメモで「セージの主力である中堅企業のフランチャイズ事業において 競争力が衰えているもようだ」とした。 中型株では、世界最大のセキュリティー会社G4Sが1.2%下落した。英 政府がバーミンガムの刑務所運営をG4Sから取って代わることとなった。司法省の調査 の結果、運営が危機的な状況に陥っていたことが分かった。 (い)