[10日 ロイター] - ロンドン株式市場は反発して取引を 終えた。米消費者物価指数(CPI)の上昇率が鈍化したのを受けて米 連邦準備理事会(FRB)の利上げ幅縮小への期待感が広がり、買いが 優勢となった。 FTSE100種は約2カ月ぶりの高値を付けた。ただ、 英ポンドが上昇したため、輸出企業が多くを占めるFTSE100種は 伸び悩んだ。 中型株で構成するFTSE250種指数は3.90%高で 、上昇率は約8カ月ぶりの大きさだった。 10月の米CPI上昇率が市場予想を下回り、FRBが12月の会 合で利上げ幅を50ベーシスポイント(bp)に縮小するとの見方が強 まったことから米国株が急上昇。英国株にも買いが波及した。 オンライン取引プラットフォームIGのシニアマーケットアナリス ト、ジョシュア・マホニー氏は「米国のインフレ指標が好感されて市場 は急回復した。総合インフレ率とコアインフレ率の両方で減速が見られ 、楽観的な見方が広がった」と述べた。 個別銘柄では、英製薬のアストラゼネカが2.9%上昇。 がん治療薬の売り上げが好調で、通年の調整後利益見通しを引き上げた ことが好感された。 英電力・ガス大手セントリカは7.4%高。通年の調整後 の1株当たり利益がアナリスト予想の上限になるとの見通しを示し、株 式資本の最大5%の自社株買いを発表したことが買い材料となった。 <株式指数> 終値 前日比 % 前営業日 コード 終値 FTSE100種 7375.34 +79.09 +1.08 7296.25 (ーからご覧ください)
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