[12日 ロイター] - ロンドン株式市場は反落して取引を終え た。四半期決算で利益が市場予想を下回ったことが嫌気され、英製薬の アストラゼネカが売られた。ドル高を背景に貴金属や原油価格が値下が りしたことから商品関連株も下落したのも相場を圧迫した。 アストラゼネカは6.8%の大幅安。四半期決算で利益が 市場予想に届かず、通年の利益予測を据え置いたことが売り材料だった 。 カルキン・グループのクナル・ソーニー最高経営責任者(CEO) は「各国が既に、感染リスクの高い患者を対象に新型コロナウイルスワ クチンの追加接種を行っている時に、ワクチンの主要な供給元からのそ のような業績見通しは、確かに今後の四半期の収益性が悲観的なことを 示している」と述べた。 米国の早期利上げ観測を背景にドルが上昇したことから商品価格が 値下がりし、FTSE350種貴金属株指数、石油・ガ ス株指数はそれぞれ2.32%、1.28%下げた。 FTSE100種はインフレ圧力とサプライチェーン(供給網 )の問題の影響で伸び悩んでおり、今年に入ってからの上昇率はSTO XX欧州600種指数を下回っている。 ブルームバーグ・ニュースは、英商工会議所(BCC)の最新の調 査で国内の80%の企業が物価上昇の影響を感じており、市場でのイン フレ懸念が高まっていると報じた。 一方、明るい材料としては、英政府が英領北アイルランドの貿易問 題を巡り、欧州連合(EU)との緊張を緩和し、解決策を探るための取 り組みの再開を望んでいるとの報道が伝わった。 <株式指数> 終値 前日比 % 前営業日 コード 終値 FTSE100種 7347.91 -36.27 -0.49 7384.18 (ーからご覧ください)
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」