[14日 ロイター] - ロンドン株式市場は反落して取引を終え た。米早期利上げへの懸念を背景とした世界的な株価下落が波及した。 ただ、昨年11月の英国内総生産(GDP)が市場予想を上回ったこと が相場を下支えし、下げ幅は限られた。 週間では、供給の制約とドル安による原油価格の上昇を背景にエネ ルギー株が買われたことから、FTSE100種はは4週連続 で上昇した。 14日に発表された昨年11月の英GDPは前月比0.9%増と市 場予想を大きく上回り、新型コロナウイルス感染拡大抑制のための最初 のロックダウン(都市封鎖)に入る前の水準を超えた。 BRIウェルス・マネジメントの最高投資責任者(CIO)、ダン ・ボードマン・ウエストン氏は「GDPは、昨年11月の英経済が良好 な状態にあったことを示している。ただ、昨年12月と今年1月のオミ クロン株の感染急拡大は今後数カ月間、GDPの下振れ圧力になる可能 性がある」とし、「もしも英経済が引き続き非常に好調なら、イングラ ンド銀行(英中央銀行)は利上げ圧力に直面し続けるだろう」と述べた 。 中型株で構成するFTSE250種指数は0.94%安。 週間では、ここ数日の住宅建設株の下げが重しとなり、昨年11月以来 の大幅な下落率となった。 映画館運営のシネワールドは4.0%上昇。米ディズニー 傘下のマーベルのスーパーヒーロー映画「スパイダーマン:ノ ー・ウェイ・ホーム」の成功で、昨年12月のチケット売り上げが回復 したことが好感された。 雑貨ディスカウントストアのB&Mヨーロピアン・バリュー・リテ ールは5.3%下落。株式売却を発表したのが嫌気された。 <株式指数> 終値 前日比 % 前営業日終 コード 値 FTSE100種 7542.95 -20.90 -0.28 7563.85 (ーからご覧ください)
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