[25日 ロイター] - ロンドン株式市場は続伸して取引を終え た。商品関連株や生活必需品株が堅調に推移し、相場を支えた。ただ、 高インフレによる景気減速への懸念も強く、相場の上げ幅は限られた。 ミサイル攻撃によりサウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコ の施設で火災が発生したと伝わり、原油価格が値上がりしたことを背景 に石油大手のシェル、BPがそれぞれ1.4%、0.6 %上昇した。 ドルで利益を上げる企業も買われ、酒造大手のディアジオ 、ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)はそれぞれ 1.9%、1.2%上げた。 FTSE100種は週間ベースで1.06%上昇し、3週 連続で上げた。 ただ、2月の英小売売上高が減少し、市場調査会社のGfKによる 調査では消費者信頼感が大幅に低下。経済指標は、インフレの加速が英 経済に影を落としていることを示し、投資家心理を暗くした。 サクソバンクの株式戦略責任者、ピーター・ガーニー氏は「間違い なくインフレはさらに長引いており、ウクライナでの戦争や商品市場の 混乱が火に油を注いでいる」とし、「商品価格の上昇は、企業の営業利 益に影響を及ぼす可能性があるため、不安要因になる」と述べた。 ロンドン市場に上場する鉱山大手のペトロパブロフスクは 16.1%の急落。英国が同社のメインバンクであるロシアのガスプロ ムバンクの資産を凍結したことで、25日が期限の社債の利払いを実行 できないと明らかにしたことが嫌気された。 <株式指数> 終値 前日比 % 前営業日 コード 終値 FTSE100種 7483.35 +15.97 +0.21 7467.38 (ーからご覧ください)
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」