[17日 ロイター] - ロンドン株式市場は続落して取引を 終えた。ハント英財務相が歳出削減と増税を柱とする財政再建計画を発 表したことを受け、売りが優勢となった。 発表後に英ポンドがドルに対して下げの一部を一時取り戻したため 、輸出企業が多いFTSE100種は下げ幅を拡大した。 一方、より国内企業のエクスポージャーが高い中型株で構成するF TSE250種指数は下げ幅を大幅に縮小し、0.05%安で 引けた。 金属価格の値下がりを背景にFTSE350種鉱業株指数<.FTNMX5 51030>は1.68%下落した。 ハント氏が発表した歳出削減と増税は、トラス前首相が提案して英 市場を急落させた財源の裏付けがない減税計画とは逆の政策となる。 ハント氏は、英経済が来年に縮小する見通しだと述べた。予算責任局( OBR)は来年の国内総生産(GDP)成長率予測をマイナス1.4% とし、3月時点の予測のプラス1.8%から下方修正した。 また、石油・ガス会社への超過利潤税を引き上げ、発電会社にも拡 大すると発表されたことから石油・ガス株指数は0.4 6%下落。配当収入とキャピタルゲインに対する非課税枠の縮小も検討 されている。 エネルギー供給会社SSE、英電力・ガス大手セントリカ< CNA.L>、発電会社のドラックスは1.5─5.4%高。発表後 に一時下落したが、その後は買い戻しが入った。 <株式指数> 終値 前日比 % 前営業日 コード 終値 FTSE100種 7346.54 -4.65 -0.06 7351.19 (ーからご覧ください)
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