[18日 ロイター] - ロンドン株式市場は続落して取引を 終えた。2022年12月の英消費者物価指数(CPI)で前年比上昇 率は鈍化したが、食品価格が大きく値上がりしたことでイングランド銀 行(英中央銀行)が金融引き締めを継続するとの懸念が強まり、消費関 連銘柄が売られた。 英CPIの伸び鈍化は英中銀にいくらかの安心感を与えたが、食品 ・飲料の価格上昇率は1977年以来の大きさとなった。 中型株で構成するFTSE250種指数は0.29%安。 酒造大手のディアジオ、英日用品のユニリーバはそれ ぞれ2.6%、1.7%下落した。 CMCマーケッツのチーフ市場アナリスト、マイケル・ヒューソン 氏は「食品価格の高騰に加え、英ポンド高も生活必需品株や小売株の重 荷になっているようだ」と指摘した。 市場参加者は、英中銀が2月の会合で50ベーシスポイント(bp )の利上げを決める確率は83%とみている。 ただ、コモディティ(商品)価格の値上がりに支えられ、FTSE 100種指数は2018年5月以来の高値付近で推移している 。 在庫減少や中国の需要増加による相場先高観から銅価格が上昇し、 FTSE350種鉱業株指数は2.56%上げた。 個別銘柄では、家電量販店カリーズが11.3%上昇。最 近引き下げた通期の業績見通しを維持したことが材料視された。 英高級ブランドのバーバリーは3.3%高。中国で「非常 に有望な」回復の兆しが見られると表明したことが好感された。 <株式指数> 終値 前日比 % 前営業日 コード 終値 FTSE100種 7830.70 -20.33 -0.26 7851.03 (ーからご覧ください)
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