April 10, 2018 / 5:39 AM / 13 days ago

上海外為市場=人民元上昇、中国主席演説受けリスク選好回復

[上海 10日 ロイター] - 上海外国為替市場の人民元相場は、対米ドルで上昇。中国の習近平国家主席が中国経済の開放をさらに進める方針を示したことを受け、米中間の貿易摩擦に関する懸念が後退した。

習主席は海南省で開催中のボアオ・アジアフォーラムで演説。自動車を含む一部製品の輸入関税を引き下げ、自動車部門の外資の出資限度を「可能な限り早期に」引き上げるほか、既に発表済みの金融セクターの開放措置を推進する考えも示した。

トレーダーらはリスク選好度が高まったと指摘。ドル/円や米株価指数先物、アジアの株式市場が堅調な動きとなった。

人民元は前日の下げを取り戻した後、習主席の発言を受けてさらに上昇した。

中国人民銀行(中央銀行)は、この日の人民元の対ドル基準値(中間値)を6.3071元に設定。前営業日の基準値(6.3114元)と比べ43ポイント(0.07%)の元高となった。

スポット市場の人民元は6.3071元で始まった後、一時6.2903元に上昇。中盤時点では6.2972元と、前日終値に比べ154ポイントの元高、基準値に比べ0.16%の元高。

みずほ銀行(香港)の上級アジア通貨ストラテジスト、Ken Cheung氏は「習氏は、米国との大規模な貿易戦争は望んでいないという自身の立場を表明した。市場はリスクオンムードに戻った」と指摘した。

ただ、人民元は昨年から対ドルで上昇基調にあるため、上値は限定的と分析。年内は1ドル=6.2─6.4元のレンジで推移すると予想した。

元は対ドルで年初から3.3%上昇。昨年は6.8%値上がりしている。

市場ではまた、習主席の演説によって中国政府が人民元切り下げに動くとの観測が消滅したとの指摘があった。ブルームバーグ・ニュースは9日、中国が米国との貿易摩擦における対応措置として人民元の段階的な切り下げを検討していると報じていた。

OANDAのアジア太平洋取引責任者、スティーブン・イネス氏は「投資家は、この状況を深読みすることには慎重になる必要がある。通貨切り下げに向けたいかなる動きも2015年(8月の元切り下げ)の記憶を呼び起こし、国際化という意味では元に対して修復不能なダメージを与える可能性がある」と警告した。

オフショア市場の人民元は6.2942元と、オンショアの水準に比べて0.05%の元高。

主要6通貨に対するドル指数は89.903と、前営業日終値の89.838から上昇。

オフショアの1年物ノンデリバラブル・フォワード(NDF)は6.38元と、基準値に比べ1.14%の元安で推移している。

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