[香港 7日 ロイター] - 上海外国為替市場の人民元相場はドルに対して堅調に推移した。中国輸出入統計は予想以上に落ち込んだものの、新型コロナウイルス規制のさらなる緩和が期待されている。
関係筋によると、中国政府は早ければ7日にも10項目の新たな新型コロナウイルス管理対策を発表する可能性がある。
共産党政治局会議を受け、国営メディアは「経済・社会発展と感染症流行対策のより良い調整」を模索すべきと報じ、期待感が強まっている。
オフショア人民元は1ドル=6.97元と、オンショア人民元を0.14%上回る水準で取引されている。
RBCキャピタル・マーケッツのアジア通貨戦略責任者、アルビン・タン氏は「オンショア元の上値を抑えているのは中国の輸出がさらに低迷しそうなことだ」と述べた。
スポット元は6.9888元で始まり、中盤時点では前営業日終値比160ポイント高の6.9790元。
中国人民銀行(中央銀行)は取引開始に先立ち、基準値を6.9975元に設定。前営業日(6.9746元)より元安水準となった。
中国税関総署が7日発表した11月の貿易統計によると、輸出は前年比8.7%減少、輸入は同10.6%減少した。どちらも市場予想以上の落ち込みとなった。
元相場の先行きを示す指標と考えられているオフショア1年物ノン・デリバラブル・フォワード(NDF)は6.817元で取引されている。
1年物NDFはスポットレートではなく基準値で決済される。
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