[上海 24日 ロイター] - 上海外国為替市場の人民元相場はしっかり。中国人民銀行(中央銀行)が、対ドル基準値(中間値)を元高水準に設定したことが要因。また英国と欧州連合(EU)の通商交渉は合意が間近との観測がドルを押し下げた。
人民銀は取引開始前に基準値を1ドル=6.5361元と前日の基準値(6.5558元)比で197ポイントの元高に設定した。
スポット市場では1ドル=6.5350元で始まり、0426GMT(日本時間午後1時26分)時点では102ポイント高の6.5298元。
トレーダーによると、英国とEUの通商交渉合意は元高/ドル安要因で、ドル安が続けば元は間接的に一段と押し上げられる可能性がある。
国内銀行のあるトレーダーは「今年最後の数日で元は1ドル=6.5元を試すこともあり得る。ただしドルの動向次第だ」と述べた。
一方、天風証券は新型コロナウイルスワクチンの接種が進めば中国と他の主要国の成長格差が縮小し、元の上昇局面はいったん休止するとの見方を示した。
オフショア市場では1ドル=6.5207元。1年物ノンデリバラブルフォワード(NDF)は6.6773元と基準値を2.11%上回っている。
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