[サンパウロ 23日 ロイター] - 中南米金融市場では、貿易戦争に対する懸念が高まるなか、特にベースメタルへのエクスポージャーが大きい株式や市場が大きな痛手を受けた。
トランプ米大統領は前日、知的財産権侵害を理由に中国製品に関税をかける案を発表したほか、米政府は中国を世界貿易機関(WTO)に提訴。米国が発動させた鉄鋼・アルミニウムの輸入制限措置に対しては欧州のほか、日本、オーストラリアなど多くの国がこの日のWTOの会合の場で批判的な立場を示すなど、世界的に貿易戦争に対する懸念が高まっている。
貿易戦争が起これば、銅などのベースメタルに大きな影響が及ぶ可能性がある。こうしたなか銅の輸出への依存度が高いチリの主要株価指数、IPSA指数が0.49%安となった。